FC2ブログ

ぱおぱおかふぇたいむす・ファイナルファンタジー二次小説

ファイナルファンタジーの二次小説。FF4、FFX、DDFF中心、カップリング小説から妄想話まで。※一部性描写があります。(R-18)とある作品はご注意下さい。pixivにも投稿中です。雑談お知らせは★Twitter ID @kei_pao2cafe

スポンサーサイト 

スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop▲

★はじめに&小説更新記録★ 

更新記録、ぼやき等

★5月1日
FFX ポエムをアップしました。
超お久しぶりです。ちゃんと生きてますよ~(笑)
昔サイトを休止していた時に死亡説が流れていたので、今度は生存報告をする事にしました(笑)
まだまだ子供に手が掛かる時期なので、小説は進んでいませんが、昔々サイトに載せていたポエムモドキが出てきたので更新しました。これでページ上に出てくる邪魔な広告も無くなる…ハズ。
内容についてはノーコメントです(^-^;
サイトと言えば、最近はめっきり個人サイトが減りましたね。ブログは楽なんだけど、個性が出せないのが難点です。今回のポエムはサイトの時に結構工夫して写真を載せたり、文字飾りに気を使ったり雰囲気を出していたのですが、ブログの文字だけだと何ともまぁ、味気ない。

★10月5日
yesterday once more 前編をアップしました。
ご無沙汰しています(@@;)出産に向けお休みをしていました。
今回は過去に書いたカイン親子の短編作品です。別に連載していたKEEP THE FAITHの続編にあたります。オリジナルのカイン父の最期を勝手に(公式ではカインの父はリチャードとなっていますが)考えて好き放題にやっています。昔々に書いた作品ですが、私は結構気に入ってたりして(笑)
あまり手を加えずに載せてますので、読みにくい箇所もあるかと思いますがどうぞお付き合いください。

★8月30日
KEEP THE FAITH 6話をアップしました。
過去作品です。お待たせしました。家族の休みも終わり一段落したので、創作に向けてアップし始めました(笑)といっても今回は昔書いていた過去の作品でありますが…。一応ここまで完成させていて、あとは新作になります。他の小説もありますので間が開いてしまいますが、もし、読まれていた方がいましたら少々お待ちください。


拍手コメントをくださった方★とても嬉しいお言葉ありがとうございました!気合い入れてまた再開させますので、今後とも宜しくお願いします(^-^)

★8月3日
KEEP THE FAITH 5話をアップしました。
過去作品です。どんだけ話をでかくしているんだ(笑)と我ながら思います。頭の中では最後までできているのですが、なかなか文字起こしができません(+o+)同人誌時代でしたら締め切りがあったのでサクサクと進められたのですが、ネットでのんびりやってしまうのが原因ですね…。

お知らせ★子供が夏休みなので更新は少しお休みします(>_<)

★7月21日
KEEP THE FAITH 4話をアップしました。
過去作品です。読み返すとセシル達世代の話に比べてずいぶんと奥手な…(笑)なんて思ってしまいます。あまり派手な話も似合わないし。
この時代の話は最後まで考えていて、別の物語になってしまいますがリンクスの最期等もあります。修正をした後にアップしていきたいと思っています。

★7月13日
KEEP THE FAITH 3話をアップしました。
過去作品です。以前アップしていたのに続きを忘れていました。セシル達の前の世代の物語を好き勝手に書いています。10年以上前に考えていた話なので、カインの父リチャードではなく『リンクス』だったり、ローザの父も妄想で作ってます。FF4シリーズの小説に時々絡んでいたりするので、こんな感じかなーと読んでいただければ…

★7月4日
恋のかけら52話をアップしました。

★6月27日
Next Generation 39話をアップしました。
過去作品です。ひとまずここで連載はストップしています。その後の設定などはあるのですが、FFX-2や公式の小説などで矛盾が生じてしまったので、先に進んでいません(^-^;
いつかまた最初からFFXをプレイしたらまた気持ちが変わってくるのかもしれませんが…

★6月20日
FFX 萌道アップしました。
昔々の漫画がデータから掘り出されたのでアップ。古くて恥ずかしいですが(笑)元々このブログが保管の為にやっているので載せました。
さらっとみてやってください~(>_<)ゞ

★6月13日
CHRISTMAS TIME FOREVER ~10日後のキミに~ 後編をアップしました。
この小説が私の中では一区切りという感じです。やはり二人の幸せの絶頂はこれかなぁ、と。でも考えてみると彼らはまだ二十歳前なんですよね(笑)早い早い。

★6月6日
free waylovers 後日談をアップしました。
前に書きかけていたカイン×ライトニングの旅物語のおまけを載せました。これでとりあえず完結?になります。ディシディア相変わらずニヤニヤとする要素が多いので、思いついたらまた書いていく予定です。ライトニングの不倫相手の名前は意外でしたか?

★5月30日
CHRISTMAS TIME FOREVER ~10日後のキミに~ 前編をアップしました。
過去作品です。確かクリスマスの時期にアップしたお話だと思います。その頃はとにかくラブラブな二人を書きたくて色々やってましたね~(笑)

★5月24日
Next Generation 38話をアップしました。
過去作品です。ヌージとティーダの初対面シーンを書きました。この小説はFFX-2発売以前に書いたものだったので、好き勝手に書いていますね(笑)しかもティーダが暗いっ!

★5月20日
恋のかけら51話をアップしました。
エッジ達との絡みの合間に彼女の話を入れました。元は夢小説なんですよ!という事で(笑)

私事ですが、少しバタバタしていますので、更新ペースが遅くなります。この恋のかけらは最後まで出来ていますが、見直しながらアップしていますので、のんびりと読んでやってください!

それと、拍手でコメントくださった方!ありがとうございました!こんな自由気ままな話ですが、読んでくださって嬉しいです~!

★5月16日
Next Generation 37話をアップしました。
過去作品です。オヤジ達の話は想像だけなので、作りやすかったですね。三人だけの冒険物語も書いてみたかった…。
そろそろ過去作品のストックが尽きてきたので、更新ものんびりになります。

沢山の拍手ありがとうございました!

★5月13日
恋のかけら50話をアップしました。
あっという間に50話なんですね。長い長い…
このお話は数ヶ月前にできていたのですが、暫く寝かせておいて読み返すということを繰り返していました。ルビカンテ戦なのでエッジが出張ってますね~(笑)

★5月10日
Two of usをアップしました。
リクエストのクラウド×ティファですが、全然リクエストっぽくありませんね…悲劇です。
自分で書いててどんよりしてしまいました。ディシディアの欠片もありませんが、18禁になるので注意ください。

★5月9日
Next Generation 36話をアップしました。
過去作品です。ティーダとユウナから一転して、キマリ、リュック、ヌージ達の運命などを書いてみました。10年程前に書いたお話ですが、この三人+αの展開はいまだにメモで残っています。今後書くかは…不明です(^-^;

★5月6日
ZODIAK 03話をアップしました。
過去作品です。ここで連載が終わってしまったのですが、続き読みたいですか?「恋のかけら」と繋げるかはまだ未定ですが、そうなるとかなーり壮大なお話になると予測(笑)

★5月4日
永遠のナギ節をアップしました。
過去作品。10年以上前のものです。これはまだFFX-2が発売される前だったかしら…?
あとスマホ用サイトの表示を少し変えました。広告が少なくなったので、読みやすくなったと思います(^_^)

★5月2日
恋のかけら49話をアップしました。
エッジの活躍の前にカインの独白を載せてみました(笑)この回はだいぶ前に書き終わっていたのですが、最近少し作風を変えているので、なんだか古臭く見えてきます。書き直したい!衝動が湧いてきたのですが、そうなると作品全体を書き直さなくてはいけないので敢えてこのままで。もしかしたらこの先新旧混在するかもしれませんが、気にしないでくださいね(笑)




―――――――――――――――――――――

★初めての方へ★

当ブログ&サイトにお越しいただきありがとうございます。主にファイナルファンタジーの二次小説を中心に、時折管理人の何でもないファンタジーで妄想な呟きを更新しています。
以前「ぱおぱおかふぇたいむす」でサイトを運営していましたので、そのバックアップを兼ねて小説も少しずつですが載せていきます。
※前サイトではパスワード式だった裏小説も載せてあります。苦手な方、年齢制限もありますので、閲覧の際にはご注文下さい。(主にR-18と記載しています)
完全に趣味でやっています。原作者、企業とは関係がありませんのでご了承下さい。

主なFFカップリング
ティーダ×ユウナ、セシル×ローザ、カイン×ローザ、ジタン×ガーネット、スコール×リノア、DDFFティーダ×セシル、カイン×ライトニング…沢山あるのですが、ノーマル、アブノーマル両方ありますので、閲覧にはご注意下さい。


管理人 松田慶 (Twitter @kei_pao2cafe)


サイトについてのご意見、ご感想などありましたらコチラにコメントを下さいね!
↓↓二次小説のランキングに参加しているので、ボヤッキーのように「ポチッとな!」とボタンを押してくださると、もれなく管理人が喜びます。




二次小説ランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

にほんブログ村

スポンサーサイト
関連記事

PageTop▲

FFX スピラで見つけた小さな物語 

◆FFX 短編 それぞれの物語

everybody goes

カッコつけて、大人ぶってさ
言いたいことも言えないなんて、絶対にイヤだ
そんなんじゃ、なにも変えられない 


俺達には俺達の言いたことがあって
伝えたい事が沢山あるのに
大人は都合でそれを遮ってしまうんだ

青臭いヤツだっていいよ


押し殺して、隠している事が大人だっていうならば
俺はずっとこのままで構わない


表に出さければ判らないよ
叫んでしまわないと誰にも気づいてくれないよ


ユウナの事──

どうして、皆諦めてしまうんだ?
どうして、皆他人に押付けてしまうんだ?


『私は迷わないよ』

そう言ってナギ平野に寝転がるアイツは…


やっぱり自分を押し殺して、隠していた




安らげる場所

側にいること 

それがあたり前になって
慣れてしまって
甘えてしまって

オマエがここにいることに
どんなに感謝しなくちゃいけないなんて
忘れてしまっていた 

だから、いなくなったとき 

俺は羽を失った鳥みたいに
ずっとそこでうずくまっているしかなかった 

だけど、わかったんだ

これは日常に慣れすぎたオレに対する罰なんだって
エボンとか、神とかじゃなく
自分自身からの自分への罰 


だから、わかったんだ 

悲しみはいつまでも続かないって事も

アイツとオマエをずっと抱きしめていたって事も

君が好き

すき、とか
きらい、とか
伝えるって、時間がものすごくいる
勇気もいる
覚悟もいる 

あんなに自分の気持ち伝えてくれたキミのこと
私のこと守っていてくれたキミの気持ち
受け止めていたい
ずっと、感じていたい 

だから、すきって伝えたい 

勇気、とってもいるけど
初めての気持ち、キミに判ってもらいたいから 



もっと時間をください
もっと、もっと時間をください



太陽の様に

ある晴れた日に、太陽と天使とアイツを見つけたんだ。
それは、とても暖かく綺麗で、触れたら壊れてしまいそうなほど繊細で。
手を伸ばして捕まえたくなる。

よし、捕まえよう。

手を伸ばしてオレのものにしてしまおう。

強気な考えで、側に寄った。


もうちょっとで届く…
あと少し…

天使はすぐに飛び立った。
太陽はそんなオレを見て、嘲笑う。

なんだよ…。

そしたら
アイツはそんなオレを見て、微笑んでいた。

唇は一つの言葉を紡ぐ。

──ガ・ン・バ・レ

こんなに近くにいる。

──捕まえた。

…もう、離さないよ。

 

関連記事

PageTop▲

FF4 yesterday once more 前編 

yesterday once more

「あ~あ。もうこんな時間だぜ!親父。そろそろ帰んないと母さんに怒られる!」
夜空に瞬く星と月光が綺麗に降り注ぐ時間だった。

KEEP THE FAITH
yesterday once more 前編



「ちょっと待てよ…ほら、こんな所に…」
「またかよ…いい加減にしないと…」
「いいから、覗いてみろよ」
「ん…?」
河川敷の上から見える河のほとりに何やら蠢くものが見える。
音を立てないようにゆっくりと草群の中にしゃがみ、二人はそっと様子を伺った。
「親父…」
「ああ。これがまさしくチョコボの雛さ。迷い込んだ親鳥が腹んでいたんだろうな。人間の生活圏の中で産み落とすとは…滅多に見れるものじゃないぜ」
生まれた雛の横で、親鳥は嬉しそうに子を舐めている。
その横で雄と見られるもう一匹のチョコボは、そんな親子をじっとみつめていた。
この世の全ての幸せをみるかの様に、慈しむ様に。生まれたての雛は、全世界の光を浴びているように輝いていた。
「なぁ…親父…」
「ん?」
ふと、子供は視線を雛に向けながら呟いた。
「俺が生まれた時も、あんなに幸せだった?」
親は待ち望んでいた子供が産まれた時。どんな想いがするのだろう?
「なーに言っているんだか?当たり前だろ。俺が親父になる瞬間なんだからな。ホント、ドキドキで胸がはち切れそうだったよ!ああ。これで人生を分かち合える仲間に出会えたってな!」
「ホント?」
「ああ!これからもよろしくな!カイン・ハイウィンドって言ってやったさ」


「遅いじゃないの~!!一体何処行ってたのよ!!」
「ごめんなさい…」
家のドアを開けたとたん、飛んできた言葉はこれだった。二人はシュンとしながら声を揃えて謝った。
「夕飯前には帰ってきてね、って言ったじゃないのよ。リンクス!あなたがついていながら…」
「悪かったよ、エルフィア。あんまり夜空が綺麗だったからさ、つい足取りが遅くなって」
食卓にのぼっているスープはすっかり冷めてしまっていた。どうやら彼らの帰りに合わせて家族の料理長はとびっきりの料理を作っていたらしい。
「もう…いいわよ。」
少々涙声になっていた。親父と息子は慌てて母親の側に駆け寄る。
「ごめんってば、母さん。帰りにチョコボの親が雛を育てているのを見つけてさ、あんまり幸せそうだったから、眺めていたら、時間が過ぎているのを忘れてしまったんだ」
「チョコボが…?」
「ああ。とても幸せそうだった。まるで俺達みたいにさ。な、親父」
横にいる父に話を振った。
「そうさ。俺らと同じ家族を築き上げていたんだ。あのチョコボ達は」
「リンクス…」
「それに、今日は俺達の結婚12周年だったな…忘れてないぜ」
「俺達買い物ついでに、母さんにプレゼント買ってきたんだ」
「あ…」
リンクスはポケットからそっと取り出した小さな箱をエルフィアに渡した。
「結婚おめでとう。母さん」
「それ、ちょっと意味が違うぞ!カイン。俺らはもう結婚しているんだからな」
「じゃあ、何ていうのさ。親父」
ちょっと拗ねた声でカインは父に尋ねた。
「こういう時は、そうだな『幸せ12周年記念おめでとうございます!リンクスお父様、エルフィア母さん。これからも僕を養ってください』ってな」
「なんだよ…それ。なんで親父が『様』なんだよ」
「親父は一家の大黒柱なんだから、たまには敬えよ~」
「いずれ俺が養ってやるよ」
「まだガキじゃないか。どうやって俺達を養うんだ?言ってみろ」
横で二人のやり取りをみていて、エルフィアがクスクスと笑っていた。
「ねえ、開けてもいい?」
「ああ、どうぞ」
小さな箱にはピンクの包み紙で包まれ、赤いリボンが飾られていた。そっとリボンを解き、箱の中を取り出すと、そこには銀色に輝くリングがあった。
中央に赤い宝石、ガーネットが小さく散りばめられ、大人しく、そして少し可愛らしくも見える。
「この指輪…」
「ああ、今日カインに聞いたんだ。お前が前々から欲しがっていたんだってな。宝飾店の前を歩く度に立ち止まっていたそうじゃないか」
「……」
「母さん、欲しいものはちゃんと言ってくれなきゃ。この鈍い親父は判らないんだからさ」
「鈍いって…」
横に立つ息子に目を合わせる。
「これからは遠慮するなよ。いつも母さんには頑張ってもらっているんだからな。これくらいしか俺らはできないけれど…」
しばらく指輪を見ていたエルフィアの瞳から大粒の涙が溢れてきた。そして両手で二人を抱き寄せた。
女の小さな腕は大の男と小さな子供には回りきらないけど、感謝の気持ちで包み込まれていた。
「ありがとう…ありがとう、リンクス、カイン…私幸せで胸がはち切れそう!」
「俺が生まれた時もそんな気持ちだった?」
頬に熱い口づけを受けながら、カインはエルフィアに訪ねた。
「当たり前よ!あなたが生まれた時はドキドキで胸がはち切れそうだったわ。ああ、これで私達、本当の家族になれるのね。これからもよろしくね、カイン・ハイウィンドって言ったのよ」


「なぁ…」
「なんだい?カイン」
ふと、秋の遠い空を見上げながら、横にいる少年に訪ねた。
「お前は…胸がはち切れるほどの想いをしたことがあるか?」
「なんだい?藪から棒に…」
横にいる少年は数年前に突然カインの目の前に現れた。どこかの戦場で孤児になり、バロンの街まで流れてきたらしい。そして一人の兵士によって王の前に連れられ、哀れに思った王は後継者がいなかったため、そのままその子供を息子として育てることにした。今ではすっかり、城の中に馴染んでいた。
カインはバロンの近衛兵でもあり、竜騎士隊隊長でもあった父リンクス・ハイウィンドのお陰で自由に城の中に行き来ができ、この少年と仲良くなった。
今日も剣術の訓練の合間をぬって、広大な庭でお互いに仲良く遊んでいた。
「どうしたんだい?何かあったのか?」
昨日あった出来事を話そうと思ったが、孤児だったこの少年に酷だと思い、一瞬言葉を変えた。
「ううん…ふと思っただけなんだ。セシル…お前滅多に感情を見せないからな」
「そうかい?」
「ああ。お前の怒っている顔なんて、見たことないしな」
「カインは…いつも怒っているよね」
ふふ、と小さくセシルは笑った。
「当たり前だ!ローザが上級生に襲われた時もな…なんでお前はあんなに冷静にできるんだって、呆れてしまったんだからな!俺だったら1発…いや10発は殴ってやったさ」
夕暮れの学校の帰り道で起こった事件。セシルの体内で眠る、負の力の恐ろしさも判った。
「怒りは我慢するなよ。また血管切れて血だらけになるよりはマシだからな!」
「ああ…そうだね」
二人は目を合わすと笑い合った。

「今日ね、ローゼマリーとネイトが訪ねてきたのよ」
その日の夕方、任務から帰ってきたリンクスはひと風呂あびて食卓にどかりと座わった。その姿を見ながらエルフィアが楽しそうに言う。
「へー。珍しいなぁ。今日はネイトは非番だからな、どこかに親子水入らずで遊びに行っていると思っていたんだが…」
「ローザは今日はいなかったわよ。陛下のご子息…えっと」
「セシルだろ?最近よくカインとつるんでいるよな」
「そう、ローザはセシルと遊んでいると言っていたわ」
「あの二人も仲が良いよなぁ。セシルの性格が穏やかだから面倒見が良いのかもしれんが」
「よく知っているのね」
「まあな、城にいると色々判るぜ」
ネイトはエルフィアの差し出されたビールを受け取ると、空のコップに勢いよく注いだ。それを一気に飲み干す。
「いやー!風呂の後のビールは最高だな!」
再び空になったコップをテーブルに置き、再びビール瓶から残りの液体を注ごうと手を添えると、
「親父!俺にも、飲ませてくれよ!」
リンクスの横からひょっこりとカインが現れて、別の空コップを差し出した。
「おまっ…まだ風呂に入ってろと言っただろう!」
「あんなに風呂に浸かってたら逆上せるどころか、体がふやけてしまうぜ!親父だけずりぃよ!」
リンクスの横にある椅子に腰掛けると再び空のコップでせがんだ。
「…まだ子供だろう?」
瓶に残ったビールをカインのコップに少しだけ注ぐ。冷たい泡と共に小麦色の液体は勢いよく音をたてる。
「子供って…いつになったら俺は大人になれるんだ?」
エルフィアはそんな二人のやりとりを見て、クスクスと微笑むと台所からミシディア産地の野菜炒めをテーブルに置いた。
「ん?そんなに早く大人になりたいのか?カイン君」
「当たり前だ。俺は早く大人になって、親父と竜に乗って戦いたい」
グッと拳を握りしめた。
「お前が竜に?俺と?」
リンクスはちょっと意外そうな顔をしながら、フォークで野菜炒めを口に運ぶ。
「てっきり竜騎士隊は嫌なのかと思ったよ。今流行りの暗黒騎士とか…」
「俺は親父を越える竜騎士になるんだぜ」
ニヤリとした笑顔と自信たっぷりの口調に、一瞬驚きを見せたが、やがて息子と同じような笑みをすると、手をカインの頭の上に置いて、ぐしゃっと掻き回した。
「…ったく、この減らず口は誰に似たんだろうな~。俺より槍使いの凄い奴はこの世にいないぜ!やるんだったら、さっさと鍛えて越してみろってんだ」
「親父!頭洗ってきたばっかなんだからな!汚くするな!」
「はは…嬉しいぜ。エルフィアビールもう一本くれ」
「はいはい。まるでシドみたいなんだからリンクス」
台所から冷やしていたビールを一本手渡すと、再び勢いよくコップに注ぐ。
「俺はあんな頑固親爺じゃないぜ!ったく、今日も飛空艇の手伝いをさせられてさ、体がアチコチ痛いんだから…」
「親父…飛空艇って、本当に完成するのか?」
「みたいだな。大分形ができてきたから、大空を飛べる日も早々遠くないだろう」
人間が自由に空を飛べる日がくる──シドに期待を寄せるバロンの民達も多く、国家も完成を急がしていた。
その為、不眠不休でシド達研究者は働く日々が続き、不憫に思ったリンクス率いる竜騎士隊も度々手伝いをしている。
「もし飛空艇が完成したら…俺達竜騎士隊は仕事が炙れちゃうかもなぁ…」
ポツリとリンクスが漏らした。
横で息子はピラフを頬張っている。
「大丈夫だって、心配するな親父。俺が竜騎士隊を復興させてやるって」
「…まだ竜騎士隊は解散していないぞカイン」
「親父はそういうとこだらしねぇからな。すぐにそうなっちゃうかもしれないぜ」
「あーん?どの口が言うんだ?」
静かな夜に笑い声が絶えず聞こえていた。

俺には守るものがあるから。強く生き抜いていきたい…そう、願っていた──







二次小説ランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

にほんブログ村

PageTop▲

FF4 KEEP THE FAITH 6 

KEEP THE FAITH(中編)

遥か遠くから、声が聞こえていた。
一体どこからか、暗闇の中では判らない。
昔から、知っている声、懐かしい、というのだろうか…?
『また会えましたね』
若い男の声、段々と声は近くなる。
『私はあなたを待っていましたよ、ずっとね』
そして耳元で囁かれるほど近くに感じた。

──俺を待っていた?

『あなたが私を忘れても、覚えていますよ』

──君は…?

『ずっと探していたんです。ずっと、ずっと前から…あなたが普段、何気ない生活をしている間、私は永遠と探していました…そう、もう随分と時間がたちましたけどね』

──俺は君を知らない…

『そうでしょうね、あなたは私を知らないでしょう、ついこの間初めて会ったのですから』

──この間…?

『あなたはきっと、こう思ったでしょう』

──……?

『この声に違和感がある』
 
Final fantasy IV another story KEEP THE FAITH
story・6 I Want You



がばっとリンクスは飛び上がるように起き上がった。全身びっしょりと汗をかき、一瞬、目の前が真っ暗になるような感覚に襲われる。
「いって…!」
昨夜、飲み過ぎたのか、キリキリと締め付けられるような痛みが頭に走った。
暫く頭を抱え痛みが落ち着いた頃に、そろそろと部屋のあたりを見渡す。ベッドの脇には酒の瓶が転がり、こぼれた酒が絨毯を湿らせていた。
慌てて倒れた瓶を起こし、そして昼間だというのに薄暗い部屋の中で息を一つ吐いた。

──何故だろうか?

昨夜は急に酒が飲みたくなった。
数週間前、バロン近郊の街が破壊され、跡形もなくなった地面を思い出すと、酔いたい…というよりも、忘れたいという気持ちになる。

──あの街は無くなった。

バロン城近辺の百何人程度の小さな街だったが賑わいがあり、人々も華やかだった。自分も何度か足を運んだことがある。
街の左側にある角の果物屋のお婆さんには幾度かお世話になり、悩みも聞いてくれた。防具屋のオヤジさんは何度か酒屋で飲み比べもした。
だが、もういない。
もしかして、皆無事に逃げているのかもしれない。
それなら、自分はどんなに救われるか。
自分の所為だけではないとは判っている。
敵がどんな相手なのか、皆目検討がつかない。
おそらく、あそこまで街を破壊するほどの力をもっているのは、魔物以外なにものでもない。もし竜騎士隊が敵と遭遇したとしても、敵う相手かどうかも判らない…。一歩間違えれば、自分達もあの残骸の中に混じっているのかもしれなかった。
少し、身震いがする。
しかし、街の人々を助けられなかった自分を悔やんでも悔やみきれない。自分はバロンの人々を守るためにいるのではないのか?たとえ、相手がどんなに敵わない相手でも、俺達は闘わなくてはいけない。

──暗黒騎士なら…そんな躊躇すらしないのだろうか…?


「あら?リンクスさんじゃない?」
夕方になり、二日酔いも大分おさまったので、外に出ることにした。
そして何気なく、ふらっと立ち寄ったバロン中央市場の噴水に座っていると、側で聞きなれた声がしてきた。
ふと、その声のする方向へと目をやる。
「……エフィ…」
「久しぶりね…リンクスさん」
エルフィアの長く細い金髪が風に吹かれ、夕暮れの赤い空に舞う。そして、微かに香る洗い立ての髪の匂い。
「この間は…大変だったわね…噂で聞いたわ」
「君は…どうして、会いたいと思うときに偶然に現れるんだい?」
嬉しそうにリンクスは笑った。
「ふふ、何でかしらね?」
買い物の荷物を抱え、エルフィアは静かに微笑む、そして空を見上げると、夕焼けに染まる赤い雲が静かに流れていた。
「…今日はお休み?」
暫く空を見上げたまま、ふとエルフィアは言った。
「あ…ああ、今日明日は休みだ。交代制をとっているから、久々に休暇がとれたんだ」
「そう…」
それから、いたたまれずに黙ってしまった。
エルフィアの横顔が夕日に映える。
整った目鼻立ち、そして白い肌。淡いピンクの形の綺麗な唇。
リンクスは、ずっと黙っている彼女を憂いの眼差しで見つめていた。

──こんな気分は初めてだった。

「ね、リンクスさん」
ふと、名を呼ばれて慌てて我に返る。
「竜騎士隊の人って優しいわね、私この間お世話になっちゃった」
「え?誰に」
「ううん…名前は分らないけど、お世話になったの。市場のお店で男の人に絡まれて…その時に竜騎士隊の制服の方に助けてもらって、でも、名前は教えてくれなかったわ」
「へえ…誰だろ?」
リンクスの頭に隊員の顔を次々と浮かべる。
「親切に散らかったお店の片付けも手伝ってもらったわ。今の王家の兵士さんって評判が悪いのに…皆、冷たくて…でも、竜騎士隊の人は優しいわ」
「うん…」
自分の事のように照れてしまう。それは誰よりも竜騎士隊を誇りに思っているからだった。
「きっと、隊長が優しい人なんだね、って周りの人が言ってたわ…私もそう思う」
「……」
エルフィアは少し間を置いて、息を吸う。
「リンクスさんは優しい人だわ」
それから顔を真っ赤にして横を向いてしまった。
「エフィ…ありがとう…」
「リンクスさん…」
「ん…なんだい?」
暫くして、横顔を見せていたエルフィアは、ふとこちらを振り向いて、名を呼んだ。まだ頬が赤い。
「どうした?エフィ」
「今日…明日休みなんでしょ…」
「ああ…」
リンクスは頬の染まったエルフィアを不思議そうに覗いている。
「あの…」
そして…意を決したようにエルフィアは口を開いた。
「だったら…私の家に来ない?…しばらく両親が外出中でいないの…」

──生ぬるい風が辺りを吹き付けていた。
数時間もすれば、雨が降るだろう。
二人は黙ったままだった。長く、細い道を歩く。
数週間前の楽しげに家に行った頃とは大違いに無口になっていた。
どうしてだろう…?
言葉がでない。
「両親…遠くの市場で買出しに行っているの。だから、散らかっているけど、ごめんね」
そう言って家のドアを空けるとリンクスを中に促す。真夜中に訪れた時に気が付かなかったが、部屋の中に入ると、家族の匂いがしていた。
「大丈夫よ、ピュアも両親と一緒に出かけているから今はいないわ」
「あ、ああ」
ダイニングにある椅子に腰掛け、リンクスは苦笑いをする。エルフィアは台所から冷たい飲み物を持ってきた。差し出されたコップをエルフィアから受け取ると、そのまま一気に飲み干す。
そして、また沈黙が広がった。
「静かね…」
エルフィアは両手でコップを持ち、ふと言葉に出す。
「ご、ごめん…俺こんな時なんて言ったらいいか分らないんだ…初めてだし」
「そうなの?女の人と過ごしたことないの?」
意外、というような顔をしてエルフィアはリンクスに尋ねる。
「ああ、初めてだね。俺の親友のネイトは数々の恋愛を楽しんでいるようだが、俺はまだないんだ…昔、祖父に言われた言葉が俺の人生を決定したようなものでね…今も信じているんだ」
「言葉?」
「うん…恥ずかしいけどな、俺は信じているんだ」
そして、エルフィアの瞳をみつめる。
「いつか運命の女性が俺が来るのを待っているだろう…ってね」
頬が熱くなるような気がした。
実際、自分を見つめているリンクスには判ってしまっているのだろうが、それでも、エルフィアは隠したかった。
「エフィ?」
両手で頬を抑え、必死に隠しているエルフィアに声をかける。
「……」
「ごめん!俺って変な男だよな!!こんな祖父が言った昔の言葉を信じてて…」
「ううん!そんな事ないよ、私…男の人がそんな素敵な言葉を信じているなんて、驚いてしまって…」
抑えた両手をコップに移し、飲み物を口に含む。
「ははは…今時そんなヤツはいねえ、恋愛なんて経験したもの勝ちだ!ってよくネイトに言われるんだけどな。小さい頃にじいちゃんに言われてからずっと気になって、今まで来てしまったんだ。いつの間にかこんな歳になって…」
「リンクス…」
言った言葉に照れ笑いをしているリンクスに、ふと尋ねたかった。
「ん?なんだい?」
「リンクスさんは…今まで運命と思った人はいたの?」
急にリンクスは真面目な表情をした。
もしかして聞いてはいけない事だったのだろうか…?
そんな事が脳裏に浮かび、それからエルフィアは黙ってしまった。
「……今まで会ったことはなかったんだ」
「……」

リンクスは少し目線を下に落とし、そして再び黙って答えを待っているエルフィアに移した。
口元には笑みを含んで。
「だけど…今はいる。会った瞬間から運命の女性だと感じた人が…」
「え…?」
「そ…それは…き…き……」
言葉が続く前にリンクスの言葉が詰まる。
顔を真っ赤にして、目線が合わせられなくて、つい、横を向いてしまった。額から汗も滲んでくる。
「ご、ごめん!本当に!!」
やはり、女性と話すのは苦手だった。
こんな言葉をいってしまって、エルフィアは今どんな表情をしているのだろう?気になっているが、目を合わせられない。
暫く視線をそらしているリンクスの心は不安に満ちていた。
「リンクス…さん」
そっと耳元で声がした。さっきよりも、もっと近くに。そして、柔らかい香水の香りも側に寄って来た感じがする。
「……」
背中から暖かい体温のぬくもり。
「エ…エフィ…」
両手を広げ、エルフィアはリンクスを背中から抱きしめた。
「リンクスさん…あなたの運命の女性って…」
「……そうだよ…」
広いリンクスの背中。細いエルフィアの腕では廻しきれない。そのまま胸で止まっているエルフィアの手をリンクスが上から重ねる。
もう、隠し切れない。
「…待ってたんだ。運命の女性。それは…君なんだ」
リンクスは振り返り、立ち上がって、微笑むエルフィアを胸に抱きしめた。
熱い温もり、そして早い鼓動…二人は聞こえあうくらい側にいた。
「リンクスさん…私……私もよ…待っていたわ。運命の男性…あなただったのね」
囁くように小さな声をあげる。
そして。
少し、背伸びをして。照れくさそうに、初めての口付けを交わした。


 



二次小説ランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

にほんブログ村

関連記事

PageTop▲

FF4 KEEP THE FAITH 5 

KEEP THE FAITH(中編)

王城周辺から南方向、約三キロ圏内。
未確認集団が出現、そして王宮に向かっている模様。
被害は民家までおよび、怪我人も多数発生。直ちに集団の身元を割り出し、必要ならば人命救助にあたる事。 


Final fantasy IV another story KEEP THE FAITH
story・5 In these arms



──それが、リンクス達に与えられた情報だった。
「くっそ!…これだけじゃ何が何だかわからねぇ」
リンクスは竜騎士の象徴であるウィンドスピアを強く握り締め、悔しそうに舌打ちをした。篭手が擦れ金属音が辺りに響いた。
「隊長…三キロ圏内っていったら、すぐそこではないですか。それなのに未確認集団だなんて…」
「ああ…」
眉間にシワを寄せ、王城の屋上から南の方向へ目をやる。王城の周りは森に囲まれ、様子は判らなかったが、民家と思われる場所から明らかに火事と思われる黒い煙があがっていた。
その方向から流れてくる風に微かに焦げ臭い匂いと、そして血の匂いも混じっている。
「ネイトさん、何処にいったんでしょうか?」
リンクスの横にいた隊員が困ったように溜息をついた。
「……」
今は考えたくなかった。ネイトが何処に行ったのか、なんて。
「……今に帰ってくるだろう」
目線は煙の上がる場所に向けたまま、言葉だけを返した。
ネイトが居ないが為に、詳しい情報が集まらない。王政から出される出動命令は大抵ネイトが処理していた。しかし今は怪我人の救助を優先しなければいけない。
『あいつのことは、二の次だ』
リンクスは目線を同じく町の火事を見ている隊員たちに移した。
「皆、行くぞ!」
リンクスの号令を合図に、隊員達は一斉に振り返った。


王城から抜け、森の中へと進んでいく。
やけに静かだ…とリンクスは違和感を感じた。
王城の屋上から森を見渡した時はあんなに煙と焦げ臭い匂いがあったのに、今は何事もなかったように静かだった。森の中は木の茂みで、うっすらと暗く、所々に木の間から漏れた光が地面を照らす。隊員達の土と枝を踏む音だけが、周囲を響かせている。
もうすぐ森を抜けようとした時、リンクスの先を歩いていた一人の隊員が、何かを見つけて驚き、そして、声を張りあげた。
「た、隊長!!」
名を呼ばれたリンクスは、急いで森の出口の先へと走る。そして、先を歩いていた隊員に駆け寄り、顔を町の方向へ向ける。

……!!!

──一瞬、何があったのか信じられなかった…誰彼も驚きで声が出ない。
次いで駆け寄った隊員達も驚愕をして、誰も声にならなかった。
街がある筈の場所には瓦礫ばかりで何も残っていない。辺りを見回しても生命の気配は全く感じない。
「畜生…!!遅かったか…」
「酷い…!」
王城の屋上から感じ取った、血の匂い。
それはこの町の人々の叫びだったのだ。
逃げ惑う人々は、何者かによって皆、惨殺されていた。
辺りは焼け焦げ、炭と灰だけが残る。家と思われる物、そして人や家畜の形をした黒い塊。所には大小の人間と思われる塊が、いくつも折り重なって倒れている。所々燻る木の残骸。
ここは、城から近い街で大勢の人で賑わっていたのだ。それが今は見る影すらない、ただの荒れた平地と化していた。
何も無い、という言葉が当てはまる光景だった。
「そんな馬鹿な…!!こんな大きな街を殲滅させる敵がいるのか?!」
「こんな事が人間にできる筈はない…何奴なんだ」
悔しさで地団駄を踏む隊員、ガクリとその場で膝を落とす者もいた。
(甘かった…!)
報告があった時には、もう人々は殺害されていたのだ。
「どうして…こんな近くにいて気づかなかったんだ!」
悔やんでも、悔やみきれない思い。リンクスは、血が滲むほどに手を握り、唇を噛み締める
「もう…人は残っていないのでしょうか…」
隊員の一人が溜息を漏らす。
「大体、報告が遅すぎるんだ!『怪我人の救助と身元不明の集団の割り出し』なんて甘い事言っている場合じゃなかった!皆殺しじゃないか!!」
悔しい思いを叫びと共にぶつける隊員もいる。
「…時間が早すぎませんか…?隊長…」
リンクスの側にいた、もう一人の隊員が不安げに呟いた。
「ああ」
確かに、これほどの破壊をするには人の力では無理がある。しかも、短時間で姿を消している。
やはり人ではない生物なのだろうか…?
「…報告があったように、ダムシアンからの攻撃なのでしょうか…?」
「……」
信憑性が無いと思っていた。王家の側近の話など、信じがたかった。しかしこうして目の当たりにすると、実感が湧いてくる。
この世は間違いなく、戦乱に陥っているのだ──
リンクスはじっと足元の焦げた残骸を見つめた。


「遅かったか……」
ふと、背後の森の方向から声がした。
隊員たちは、一斉に声のする方向へと振り返る。
「…ネイト…」
見ると、姿を消していたネイトが立っている。
「お前…!!どこ行ってたんだ!」
リンクスは驚きと怒りを感じ、叫び声をあげた。
「すまない。少し、思い当たるところがあったんだ…しかし…全滅とはな…」
ジャリ、ジャリ、と残骸の踏む音をたて、ネイトはリンクスの側へと歩み寄る。
「報告は聞いていたのか?ネイト」
「いや…聞いたのはつい先程だ。たいした事ではない様子だと言われたがな。煙と炎が見えていたからただ事では済まされないと思って見に行ったら、この有様だ」
「やはり…ダムシアンからの攻撃だろうか…魔物を操っているという噂は本当だったのか?」
ネイトは、そう言って俯くリンクスを見てから、暫く黙っていた。
「…まだ、決め付けるのは早いだろう…」
「…?」
はっと、リンクスは顔を上げた。
「俺に考えがある」
ネイト…?
リンクスは黙って、ネイトの顔を見つめているしかなかった──

 
 

 




二次小説ランキングへ

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

にほんブログ村

関連記事

PageTop▲

Menu

プロフィール

松田慶

  • Author:松田慶
  • ファイナルファンタジーの二次小説を中心に掲載しています。FFX(ティーダ×ユウナ、アーロン×ティーダ)FF4(セシル×ローザ、カイン×ローザ)ディシディア(カイン×ライトニング、ティーダ×セシル)などなど。

    pixivではイラストなどを投稿中。Twitterでは@kei_pao2cafeで妄想話をしています。

アクセスカウンター

最新記事

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カテゴリー

pixiv

ブログ村ランキング

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。