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◆FF4 短編 それぞれの物語

FF4 Time Passed Me By

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戻って来い、約束だ。
 
 
リディアの幻獣界に戻る日が近づいていた。
闘いは一応の終止符がうたれ、世界も平和になろうと復興の兆しをみせてきた。
もう、リディアがこの世界に留まる理由もなくなり、幻獣界に帰ろうと心に決め、支度をし始めた時の出来事。
 
今日、明日…それから先ははもう人間界にはいない。
 
ある夜、リディアはふと目が醒めてしまった。
なんとなく瞑っていた目を開けて、夢から出てきた。
理由は…もう覚えてないけど。
 
なんとなく、あいつが出てきたのは覚えている。
 
もう一回眠ろうと寝返りをうち、しばらく目を瞑っていたが、さっきの夢の出演者が頭から離れなくなって、気になって眠れなくなってしまった。
 
「もう…何なの!」
 
一度気になるともう眠れない。
何回も寝返りを打ち、そのうち目を瞑るのも飽きてきた。
重い頭を持ち上げ、リディアは何か暖かいものを飲もうとドアを開け、2階の階段を降りた。
そして、飲み物がある部屋に行く廊下をそろそろと歩いているとある部屋の明かりが漏れているのに気がつき、ふと立ち止まる。
 
セシルの部屋の明かりだった。
 
話し声が聞こえる。
セシルの声と女の人の声
 
『ローザが部屋に来てるんだ』
 
リディアは部屋から聞こえる声に耳を傾けた。何だか楽しそうで、時々笑い声も混じっている。
 
『ちょっとだけ…』
 
覗きの趣味はないけど、あまりにも楽しそうなので、ついつい二人がどんな様子なのか気になってきた。
普段の二人は闘いの緊張感が漂い、滅多に笑わなかった。
自分達に気を使っているようで、二人っきりでいるところなど仲間の誰も見ることはなかった。
 
『我々に気を使わなくても良いのだが…』
『私たちじゃなくて、もう少しローザさんに気を使わないと可哀想そうですわ!』
 
なんて以前ヤンとポロムのやり取りを聞いていて、リディアも同感と思っていた。
『セシルも、もう少し頭が柔らかければなぁ…』
でも、闘いの最中に恋愛など二の次と思っているセシルには、自分の幸せも考えていないのだろう。
 
そんな事もあって、この二人の笑い声を聞いてホッとした反面、凄く話の内容が気になってきて、光の漏れている隙間からそっと覗く。
 
『!』
 
リディアは慌てて…でも、足音は立てずに自分の部屋に戻った。
 
なんだか覗いてバツが悪そうになってきた。
顔も赤らんでる。
 
二人は抱き合っていた―――
 
リディアの心に驚きと照れと―――もう一つの気持ちが入り混じって、複雑な心境になっていた。
 
それに気づくのは数日後なのだが。
 
 
「よう!」
次の朝、リディアは洗濯をしようと庭に出たときだった。
突然背後から声をかけられビックリして振り返る。
「…エッジ…」
「何だよ?不満な声をだして」
「別に…」
また前を向き、洗濯物の籠を抱えながら歩き出した。
「元気ないねぇ、どうしたんだ?」
「見てるだけだったら手伝ってよ!」
 
どうしてそんなに機嫌が悪いんだ?
と、思いつつ黙ってエッジも洗濯物を干し始めた。
今日は晴天。風も程よく吹いていて、気持ちの良い朝だった。洗濯物も風に吹かれて綺麗に舞っている。
 
「ん~!今日も気持ちがいいね!!ねぇ、リディアちゃん?」
「…ん」
「どうしたんだよ、さっきから?」
 
リディアには二つの気持ちが心の中で繰返し思い出させていた。
一つは、昨夜のセシルとローザのシーン。
もう一つは…夢の中の…
 
「おはよう」
エッジとリディアに柔らかい声がかけられた。
「よう!ローザ。昨夜は良く眠れたか?」
「ええ…」
「セシルは?」
「そろそろ起きてくると思うわ」
 
なんだかエッジの顔にやついていてやだなー、
と横にいる男の顔を見ながらリディアは思っていた。
そんな気持ちが益々リディアの気持ちを不機嫌にさせる。
 
「リディア」
ローザが声をかけ、慌てて振り返る。
「おはよう!ローザ」
「昨日言っていた事だけど…あとでセシルから話があるって、部屋に来てくれる?」
「ええ」
二人の話の意味がわからないエッジは咄嗟に口を出した。
「なんだ?話って」
一瞬―――ローザの顔に不安が見えた。
もしかして、話をしてないの?と言うようにリディアに目線を合わせた。
「話してくれよ」
リディアの目線は下を向いたままだった。
暫くの無言の後、決心をしたように目をエッジに合わせる。
綺麗なモスグリーンの瞳は少し悲しみを見せたが、発せられた言葉は強くエッジに突き刺さる。
「私…4日後に幻獣界に帰るから」
 
え…?
 
エッジの心と体が凍りついているように動かなかった。
 
言葉が出ない…。
 
青空の下に静かな風が吹いていた。
 
 
その夜、リディアは幻獣界に戻る為に荷物をまとめていた。
まだ数日時間があるのに、何故か急いでいた。
自分の気持ちも気づかないまま、早くこの場を去りたいのかもしれない。先程、セシルに呼ばれ、引き止められたが意思は固いことを伝えると、強いリディアの意思に観念したような、哀しみを湛えた表情でセシルは言った。
 
『今度幻獣界に遊びにいくよ』
 
皆と別れるのはとても哀しかった。
時折、このままこの人間界で暮らすのも悪くないと思い始めていたのだが、でも自分の中にある強い心がリディアを先に進ませる。
幻獣界の人々と人間界の人々が互いに手をとりあえるように。
闘いが終った後でも、リディアにとってはまだまだやることが残っていたのだった。
使命ではなく、自分の理想の為に自分自身ができること。
だから、仲間との別れを選んだ。
 
ぼんやりとそんな事を考えていると、ふとドアの外で音がした。
何だろう…?と立ちあがり、ドアを開けると…ドアの前にエッジがいた。
「どうしたの?」
「ちょっと付き合ってくれるか?」
表情は薄暗くよく判らない。
しかし、言葉は硬く、何かを含んでいるような感じはリディアに伝わった。
「中に入りなよ」
「一緒に来てくれるか?」
 
どうしたのだろう…?
先程からリディアに疑問が巡っていた。急いでリディアは上着をはおり、ドアを出た。
 
あのあと…三人は無口になった。
ローザがセシルに呼ばれるまでは。
 
怒っているの?
それとも…?
前を歩くエッジにそんな疑問の答えは見えなかった。
 
暫く細い道を歩き、緩い坂を降りると街の明かりが見え始めた。
昼間はそんなに人通りの少ないさばけた街だったが、夜はとても賑やかになる。
華やかな色とりどりの明かり、そして沢山の人。
こんなに街に人がいるのかと思うほど賑わっていた。
「すごーい!」
昼間の街の様子しかしらないリディアは歓喜の声をあげる。そんな様子をみていたエッジは口元に笑みを見せ、
「さ、この先の店にいこうか!お嬢ちゃん」
と、リディアをある店に促した。
 
そこは表の店の看板とは打って変わって華やかだった。中では様々な人が行き交い、そして集まり酒を酌み交わしている。
程よく酔った人達が歌い、そして笑い合う。カウンターでは酒を求めて人が集まり、そこでも話に花が咲き大声で話し合う。
バーテンダーは忙しそうにカクテルを作っている。
さほど大きくもない店なのに、まるで小さな街のように賑わっていた。
「ここは…?」
「バー…いわゆる飲み屋っていうところさ」
ざわざわと人ごみの中へ入っていくと、ある女の店員がエッジに気が付き声をあげた。
「あ!エッジ!!久しぶり~!!」
それになぞり、次々と人が振り向き声をかけてきた。
「エッジ!奥の席があいてるぜ!」
「おお!エッジひさしぶりだな~今日は女の子連れかい?」
 
「―――人気ものなんだね…」
半分呆れたような、驚いたような声をあげた。
「ああ!しょっちゅう通ってたからな」
しょっちゅう…ってそんなにこの街に滞在してないじゃない…とツッコミをいれたくなったが
声には出さなかった。
「ま、この街ではここが一番落ち着くんだぜ。他は色気があり過ぎて、俺には合わねぇ」
奥の席にリディアを座らせると、店員がやってきてメニューを尋ねた。
「あ、俺はいつものヤツ、で、この子には何か甘い酒を持ってきてくれ」
畏まりました。と頭を下げると店員はカウンターへと消えた。
 
「どうしてあたしを誘ったの?」
「いや…まあ、そろそろ大人の味を知ってもいいかなと思ってさ」
それだけなの…と、リディアに嘆息が漏れ始めた。
さっき心配した事はなんだったのだろう。
楽しそうに客を見つめるエッジにさっきの表情は見当たらなかった。
 
しばらく二人は周りの様子を眺めていたが、店員が酒を運んできた。
「……なにこれ?」
「酒、酒だよ知らないのか?」
「それくらい知ってるけど…飲んだことがないから」
「じゃあ飲んでみろよ、甘いから飲みやすいぜ」
そう言うとエッジはバーボンを一気に喉に注ぎこんだ。
暫くグラスをみつめていたリディアだか、意を決したようにグラスを持ち、そして一口含む。
「……おいしい!」
オレンジの味と微かな苦味…ファジーネーブルと呼ばれる甘い酒はとても口にあうカクテルだった。
「だろ?お子様にはぴったりの酒だからな」
「なによ!子供扱いして!」
二人に笑いが戻ってきた。
 
リディアは楽しかった。
こんなに笑った事なんてないくらいに。
お酒の酔いも所為もあっただろうけど、エッジの話しはとても可笑しかった。
今までの事、そして城での話、付き人の爺やの話まで可笑しく話していた。
「…だから、爺やに言ってやったんだぜ!勉強なんて実戦で身につくもんだってな」
「今も勉強中なんでしょ」
「あったりめーよ!俺は日々成長してるんだからな」
「もう成長する歳じゃないじゃない」
「がーん…それを言っちゃいけないぜ!!」
そんなやりとりをしているうちに時間は過ぎて行く。
 
 
「ふう…」
適度な夜の冷たさが、リディアの酔いを適度に覚ます。
騒がしい店を出て、二人は帰り道を歩いていた。
夜風は暖かく二人を通りすぎて行く。
あれから何杯飲んだのか…はじめて飲んだ大人の味はとても美味しく、そして少しだけ自分が大人になったような感じを与えていた。
今までの出来事が早すぎて、リディアに余裕がなく、時間は自分が大人になったという実感さえ与えられなかった。
急ぎすぎた子供という印象だった。
 
そんな中、エッジだけは自分をちゃんと見てくれた。
一人の女として…
 
あたしを…
 
「あーあ!お酒ってこんな美味しい飲み物だったなんて知らなかった!もっと早く知っていれば沢山飲めたのにな」
上着を脱ぎ、両手で広げると、暖かな風に舞う。
風は心地よくリディアの赤らんだ頬を撫でて通りすぎていく。
 
そんな様子を眺ていたエッジの心が揺れた。
 
「……」
 
立ち止まる。
 
「どうしたの?エッジ?」
急に立ち止まったエッジを振り返り、駆け寄る。
「……」
揺らいだ心は言葉になろうと口元まで出ていた。
しかし、それを出すのはエッジにとって至難の技だった。
「変なエッジ?」
「…リ」
汗が背中を滲ませる。
 
リディア…
 
「どうしたの?エッジ」
 
幻獣界に行かないでくれ…
 
 
言葉は出なかった。
 
「幻獣界にも酒があるといいな!」
 
 
本当はこんな事を告げる為に誘ったんじゃないんだ。
 
後悔がエッジの中で吹き荒れる。
冷たい…
 
 
「―――ありがと。エッジ」
 
 
そんな夜があった数日後。
今日は人間界最後の夜。
荷物は綺麗に片付けられ、部屋はがらんとしていた。
ふと、リディアは最後に残った荷物、タンスの上の色紙に目を移す。
決戦が終った日、皆で言葉を書き合った。互いにこの気持ちを忘れないように。沢山の人がこの色紙に言葉を綴った。
リディアは懐かしそうに一つ一つの言葉を読む。
そんな中、一つの文字がリディアの心を揺らした。
 
『悲しみを乗り越えて、次の世界に旅立てるように!』
 
―――エッジの言葉だった。
 
以前、決戦の前夜に闘いの前に気持ちが焦っていたのか、苛立っていたのか、からかうエッジにこんな言葉を吐いてしまった。
『あんたなんかにあたしの気持ちなんかわからないわよ!』
今思うとなんて言葉を言ってしまったのだろうか。
後悔がリディアの中に今も残っていた。
エッジもこの闘いの中で両親を失い、自分の悲しみで精一杯のはずなのに、皆を、あたしを励ましていた。
むしろ、そんな暴言を吐いたあたしを憎んでも良いはずなのに、変わりもなく接してくれる。
 
そんな彼をみていると苛立ってしまう。
 
リディアは、はっと思った。
謝らないと…
そんな事を常々思っていたのだが、なかなか言葉にできずにいた。
もしかして、今日しか言えない言葉…。
 
あやまりたい…
 
 
そんな中ドアを叩く音がした。
「はい」
リディアはそっとドアを開けるとローザが立っていた。
「少し…いいかしら?」
「どうぞ、中に入って!」
 
ローザを部屋の中に通すと、ソファに座るように言った。
ふわっと長い髪を揺らし、ソファに座る。最近のローザは誰が見てもとても美しく、同じ女性のリディアが見ても惚れ惚れしてしまう程に綺麗になっていた。
 
「ふふふ…愛されてるって感じ」
「え?」
「セシルに愛されてるね!」
ぱっとローザの白い頬が赤く染まる。
「ありがとう…」
リディアはローザにハーブティーを入れると、隣に座った。
 
「今日が最後だと思って…ずっと気になっていたから」
「なあに?」
「この間のこと…エッジとあなたのことが気になって」
「え?」
 
ローザはリディアを見つめた。

悲しみを湛えた心配の表情。もしかして…ずっと気にしていてくれたんだ。

リディアは胸が痛くなった。
「大丈夫よ!あれくらいなんてことないから、すぐにエッジに話したし、反対もされなかったから」
「そう…」
一口ローザはリディアのいれてくれた紅茶を飲むと、ほっと一息いれた。
「美味しいわ!リディアって紅茶入れるの上手よね」
「ありがとローザ」
今まで姉のように親しかったローザと別れるのはとても辛かった。
強い反面、とても弱い心も持ち合わせている彼女をほおってはおけなかったけど、でも、もう姉を見つめていてくれる人がいるから大丈夫よね。
 
見つめてくれる人…
 
あたしには…
 
 
「リディア今までありがとう」
ふわっとローザは両手を広げ、リディアを包み込んだ。微かに香るラベンダーの香水…
「ローザ…愛してる」
リディアも手をローザの背中に廻し、抱きしめる。
微かに頬を伝う涙…。お互いに暖かい気持ちを確かめあった。
 
 
あやまりたい…そして…
 
 
ローザが部屋から去った後、リディアには一つの言葉を一人に伝える為に部屋を後にした。
 
 
エッジは驚きを隠せなかった。あれから…あの夜からまともにリディアと話していなかったので、ひょっとしたら嫌われているのでは?と疑いたくなっていた頃、突然ドアが叩かれ、彼女が現れたのだ。
「リディア…」
「ちょっと…いいかな?」
エッジを外に誘う。
 
外は3日前と同じ風が吹いていた。暖かい…穏やかな春の風。
近くある広場の芝生の上で二人は風を感じていた。
「春風のスピリットが沢山いるね」
リディアはふと妖精と踊りたくなってきた。
もう、明日はこの世界ともお別れ、もしかしたら戻る事もないかもしれない…
リディアは靴を脱ぎ、裸足になった。
 
少し風に合わせてステップを踏む。
 
『不思議な女の子…』
 
エッジは初めてみた時リディアにそんな印象を感じていた。
今までの女とは違う不思議な、今にも透けてしまいそうな細い体。
妖精のような…
いつしか目が離せなくなった。
 
そして今も―――
 
「エッジもどう?気持ちいいわよ」
「なんだよー。俺様に踊りを躍らせるなんてな」
「へたなんだ~!」
「違うぞ!!俺のダンスはぴか一なんだぜ!」
 
リディアはエッジの手を取ると、また風に合わせるようにステップを踏み出した。
はじめ、戸惑いを見せていたエッジだが、リディアのリズムと
微かに聞こえる春風の奏でる演奏にいつしか自分も体を合わせるようになった。
 
今宵は満月二人の長い影が
楽しそうに揺れている。
 
「ははは!上手いだろ俺様のダンスは」
「やーね、あたしに合わせてるだけじゃない」
「言ったな!」
 
次第に疲れが見え始め、エッジの足がもつれる。
どさっと、芝生の上に寝転がり両手を広げて空を仰ぐ。
眺める星は満天だった。
 
「あーあ…俺も歳かねぇ」
「ふふふ、この間までは自分は若いっていってたくせに」
リディアが寝転がっているエッジの側に座り、覗きこむ。
春風が二人の間を通りすぎる…
 
「リディア…」
片手がリディアの顔に触れる。
一瞬びくっとなるが、すぐにまたエッジと目を合わせる。
「くすぐったいよ、エッジ」
「お前は…強いな」
俺なんかよりずっと、未来に向けて歩いている。
「そんなことないよ。あたしもエッジに励まされてここまできたから」
「俺に…?」
にこっと笑うと、リディアはある言葉を伝える為に息を吸う。
 
「今までありがとう!そしてごめんなさい」
「…何を謝るんだ?」
きょとんとなるエッジにリディアは優しく頬にキスをする。
ますます驚くが、頬は真っ赤に染まっていた。
「前にあたし、エッジに言ったでしょ『あんたなんかにあたしの気持ちなんかわからないわよ!』って酷い言葉を言ってしまってごめんなさい…」
「…もう、忘れてたよ」
「嘘よ、覚えてる筈よ」
エッジは肘だけで起きあがり、上半身を上げ、リディアを見つめた。
「大人は都合のいいことしか覚えてないんだぜ…」
どきっと心が鳴る。
エッジの真っ直ぐな瞳にいつしか惹かれて目が離せなくなっていた…。
「今のキスのお礼をしたいんだけど…」
顔が近づく。
咄嗟に目を瞑るリディア。
 
だが、目をそろそろと開けるとエッジは立ちあがっていた。
「え…」
ほっとしたような、少し残念な声をあげる。
「へへへ…びっくりしたか?」
「もう!何よ!!からかわないでよ!」
次いでリディアも立ちあがる。
 
「リディア!約束だ!」
ぱんぱんと芝生を叩き落とすと、エッジは突然声をあげる。
「なに?」
「この続きを今度しような!」
「この続き…って」
ぱっとリディアの顔が赤らむ。
 
「それまで、俺はお預け食らうんだからな!我慢ができるうちに早く戻ってこいよ」
 
戻ってこい…
 
もしかしたら、いままでこの言葉を待っていたのかもしれない。
 
戻ってきて…
 
そして…幸せをあたしに与えてくれる。
 
「…わかったわ。約束ね」
にこっと微笑む。
今までみせた事のない眩しい笑顔だった。
 
 
リディアの暫しの旅立ちは明日に迫っていた。
 
 



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