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「◆FF4 セシル×ローザ」
Melody(メロディ)(中編・R-18)

FF4 Melody(メロディ) 6

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story・6 Reason

 
幼くて、夢が溢れていたこの部屋は、例え後に壊されたとしても、永遠に三人の心の中に存在し続ける。
一人は国の為に暗黒騎士に染め、一人は父の影を追うように竜騎士を目指し、一人はそんな二人を癒やす為に白魔導士になった。

『こんな殺戮を繰り返してまで、陛下に従う気はないッ!』

成長した三人は運命の波に飲みこまれ、それに立ち向かった。挫折と絶望に何度も襲われ、命の危険も幾度とあった。
それでも、幼く優しい思い出が彼等を支えていた。

「蝋燭、無くなりそうだな」
セシルは燭台の蝋燭の芯が短くなっている事に気が付き、再度階段を上がって前の住人が残していったと思われる古い箱を探していた。
「確か予備のものがあった筈なんだけどな…」
埃の被っている幾つかの箱を開け、中にある工具や壊れた何かの器具の中を漁っている。
「蝋燭ありそう?」
後から登ってきたローザが、手持ちの蝋燭をセシルの前に翳す。
「ありがとう」
ほんのりと灯りが薄暗い部屋を照らしていた。
「ん…あ、あったあった」
棚の隅に数本照明用の蝋燭を見つけ、ローザに見せた。
「…古いわね。火が点くかしら?」
「どうかな…」
半信半疑で手持ちの蝋燭の火を、その見つけ出した蝋燭の芯に点ける。
「点かない?」
湿気ていたのか、始めは何度か消えかけたが、次第に炎が高くなり、ゆらゆらと辺りを照らし始めた。
「大丈夫そうだ。地下に戻ろう」
再度地下の階段に向かっていると、ローザが何かを見つけたのか小さな声をあげた。
「セシル…これ」
見つめている先を灯りで照らすと、壁に大きな額縁が飾られていた。
暖炉の上、部屋の中央に設置されている事から、嘗てこの家で大事にされていたのだろうか。
「素敵な絵ね」
ローザがその絵画を見ながら目を輝かせている。
「…子供の頃からあったのを知っていたんだけど、あまり絵に興味がなくて」
横で見上げながら絵を見ていたセシルが、ポツリと呟いた。
「そうなの?」
「うん、すっかり忘れてた。ローザは?」
「覚えてない…」
部屋が暗くて小さい頃は気が付かなかったのかな、と言ってローザは再度その絵画を食い入るように見つめた。

大空に舞う天使達が、花畑に座る少女の頭に花や花冠を飾っている。
幸せそうに微笑む麗しい少女は、何を思って天使達と戯れているのだろうか。

「…ローザ」
暫く眺めていると、ふと背後からセシルの声が聞こえた。
振り返ると、灯に照らされたセシルの表情が真剣に自分を見ている。
「どうしたの?」
「君に…」
「え?」
ポツリと小声で言うから聞き逃しそうになった。
「この女の子は君に似ているな、って」
「そ、そんな…」
ローザの頬が真っ赤に染まった。
「綺麗だね」
「う…うん」
何と返せば良いのか判らずに俯いてしまう。
時々セシルはさらっと赤面するような言葉を言う。本人は気が付かないだろうが、この性格で一体何人の女の子の心を掴んだのだろうか。
学生の時何度ヒヤヒヤした事か、ふとローザは思い返した。
「…それなら、この天使はセシル?」
「あはは、それ良いね」
セシルは暖炉に近付き、その上に蝋燭を置いた。
その上の絵画は優しい灯りに照らされ、その美しさを際立たせた。
「それなら僕は君に花冠じゃなくて、ベールを贈るよ」
「セシル…」
そして階段を降りると、ベールを持ってローザの前に再び立った。
「子供の頃に買ったものだから、古いけど…」
恥ずかしそうな表情で、ローザの長い髪を撫で始めた。
「…う、ううん。嬉しい…」
「ここで、僕達の結婚式をしようよ」
セシルの言葉に、無意識にローザの瞳からポロポロと涙が溢れた。
「セシル…と結婚式?」
「うん、そう。僕達だけの結婚式」
「そ…そん…な…事」
「嫌?」
微笑むセシルに対して、ローザの涙腺が全開した。両手で顔を覆い、俯いて泣き出してしまう。
「後でちゃんと皆にお祝いして貰おうね」
「うん…ありがとう…」
ローザはゆっくりと顔を上げ、自分の指で涙を拭った。セシルの顔をちゃんと見たくて、頬に流れる涙の筋を作りながらも微笑む。
「でも、今はこの幸せを独り占めしたい」
セシルの手はローザの一つに結ばれた髪を解き、何度か梳いた後、その上にベールを飾った。
透けた白いレース生地はローザの肌の白さと合い、彼女の魅力を存分に開花させていく。
「綺麗だよ」
目を細めてローザを穏やかに見つめる。
手のひらでそっと触れると、金の髪がふわりとベールの下で踊っていた。
「やーね。お化粧もちゃんとしてないのよ」
「関係ないって…」
恥ずかしそうに頬を赤らめている彼女の肩に、そっと手を置いた。
「僕達だけ…いや」
視線を天使の絵画に向ける。
「この天使達がお祝いしてくれるよ」
クスクス、とローザが笑い始めた。
「もう、セシルらしいな…」
そして肩に置かれたセシルの両手を取り、自分の指に絡ませる。
お互いに見つめ合い、二人だけの誓いを立てる。
「僕と一生、共にいてくれる?」
「はい」
「いつも僕の事好きって言って」
「はい」
「二人で幸せになろうよ」
「…はい」
ローザの金の睫に涙の雫が付いて、灯りに反射してキラキラと輝いている。
その彼女が世界で一番美しいと思った。
セシルはその麗しい姿に溜まらなくなり、ベールをたくし上げて微笑んでいる唇に自分の唇を重ねる。
「僕は誓うよ。ずっと君と一緒に生きる」
人は永遠という言葉は相応しくないのかもしれない。いつかは終る命。
だから、今の幸せを一生懸命に探している。
「私も、誓います」
この先、何の運命が二人を待ち受けているのか判らない。
それでも、今日の事は忘れない。

結婚の誓いの指輪も、祝福の言葉も無いけれど、二人には十分だった。


「すっかり暗くなっちゃったね」
外の様子を見てきたセシルが、階段を降りて地下に戻ると扉を閉めた。
「…城の人達が心配しているわよ」
「別に…」
「戻らなくていいの?」
「いや、今日はローザと居たいんだ」
いつもの大人びた雰囲気と違って、セシルが自分を曝け出している様に見える。
少し幼いの少年に戻ったような、それでもセシルは子供の頃から陛下や周囲の大人に合わせて自分を作っていた。だからこんな風に自分の主張を通すのは珍しく、ローザにとってはセシルを独り占めしたような、満ち足りた気分になっていた。
「セシル子供みたい…」
クスクスと可愛らしい笑みを零して、セシルを見た。彼のブルーグレーの瞳が悪戯っぽく自分を見ている。その僅かに幼さが混じる視線に、胸が急にくすぐったくなり、思わず自分の胸辺りの服をキュッと握り締めた。
「そんな事ないよ」
テーブルの上にある物を棚にしまい、燭台を中央に置く。
次に近くの店で買ったパンと軽い肉料理、それとワインボトルを置いた。
「お腹空いたね。少しだけど買ってきたから食べよう」
「ふふ、店の人に言われなかった?」
小さなグラスを2つ並べる。
「うん、言われたけど、逃げてきた」
席に座るとグラスにワインを注ぐ。バーガンディ色の液体に自分の顔が写って、心が少しずつ騒ぎ出す。
静かな夜に二人だけの時間。こんなに話をしたのは久し振りだった。
「美味しいからって飲み過ぎないでね」
ローザは屈託無く笑う。
「それを言わないでくれよ。この間は反省してるからさ…」
セシルは苦笑いを返す。
「ふふ、判ってる。シドと一緒だと楽しくてつい飲んじゃうんでしょ?」
「そうだね」
「シドもセシルも毎日忙しいから、お互い愚痴を言い合うのは大切よ」
切り分けた料理をお皿に移し、セシルに渡した。


やがてほんのりと頬を赤らめ、気分も良くなってきた。頬に手を当てると、熱を持っているのが判る。
「…セシル」
「ん?」
セシルはボトルに残る最後のワインをグラスに注いでいた。
「今日ね、凄く幸せだった。何だか一生分の幸福を使っちゃったみたい」
磨かれたテーブルに写る二人の姿を見ていると、まるで自分ではないような気がしてきた。
どこか別の人を眺めているような、絵空事のように感じてしまう。
飲み干したグラスを置き、ふとセシルが席を立った。ローザの椅子の前に片膝を付き屈む。
「僕はまだ足りないな…」
「え…」
「今夜はローザを全部見たい」
蝋燭の芯が空気に弾け、パチッと乾いた音を立てた。
椅子に座りながら、ローザは目の前に屈んで見上げるセシルの頭を優しく撫でる。自分を見ている彼の視線の熱さに、次第に鼓動が早くなっていくのが自分でも判る。
「…セシル、酔ってる?」
「それを言うなら、ローザもだろ…」
弄っていた銀髪が指から離れ、お互いの息がかかる位に顔が近付いてきた。
「んっ…」
唇を何度か啄むように軽く触れ、薄目を開けて瞳を合わせる。
ブルーグレーの深い色に吸い込まれそうになり、そっとローザは瞼を閉じた。
それを合図にセシルは唇を再度重ね、彼女を求めた。
「ん…ふっ…っ」
歯列を割り、彼女の舌を自分の舌先でつつく。それに応えるようにそろそろと出すと、セシルは逃がさないとばかりに絡ませ、漏れる吐息まで奪うように深く口腔を貪った。
息が苦しくなり、両手で彼の肩を押し抵抗するが、アルコールのせいなのか、上手く力が入らずに震えている。
「っん、ん…!」
つっ…と、次第にお互いの混じったものがローザの口元から流れ、湿り気を帯びた隠微な音に、セシルの奥深くに潜む情欲が駆り立てられる。
そっと唇を離すと透明な糸が名残惜しそうに二人を繋ぎ、惚けた彼女の深緑の瞳と、瞼の縁が赤く潤んで自分を見ている。
その仕草が堪らなくなり、セシルは頬に口付けて、首筋に唇を這わせて強く吸う。ローザは少し痛みに眉を寄せたが、構わずに項や鎖骨にも同様の痛みを残した。
そのまま椅子に座り込む彼女の背に片手を回し抱き、空いている手で腰を摩り、徐々に下に降ろすとローブの裾を一気に捲り上げた。
「や…だ…っ…!」
白く瑞々しい太股が現れ、その柔肌の感触を何度も味わうように撫で回す。
「…久し振りだね…」
「え…っ……うん…」
「この間は…僕を待ってたのかい?」
更に頬を朱に昇らせたローザがこくりと小さく頷くと、耳元で更に掠れた声で囁く。
「…僕も…ローザが欲しくてたまらなかったよ…」
「セ…シル」
太股から、更に手が上へと昇っていく。指の感触が擽ったく、ピクリと何度かローザの身体が震えた。
尚もセシルは愛撫の言葉を囁く。
「…ね、会えない間はどうしている…?僕の事考えてこうしてるのかい…?」
「え…そ…そん…な…っ…はぁっ!」
脚の合間の中心に指を滑らすと、ショーツの上から秘部を突いた。
「や…だっ…そんな事…言わないで」
そこは既に湿り気を帯びていたのか、生暖かい。
何度か指を往復させ、隙間から忍び込ませると、金の茂みを分け、秘裂からゆっくりと胎内へと穿っていく。
「あっ…あぁっ!や…」
痛みは感じていないだろうか、セシルは前の辛い表情を思い出し、様子を窺う。
何度か浅く挿入を繰り返すと、やがて愛液がじわじわと滲み出て、指に絡みついていく。
セシルの口角が上がり、指を中から抜くと、彼女のショーツを擦り下げた。
「セ…シル…」
恥ずかしくて顔を俯かせているローザの額に軽くキスをすると、椅子に座らせたまま、彼女の両の脚を持ち上げ開いた。
「や、やだ…そんな…見ないで…」
羞恥心が勝り、脚を閉じようと力を込めるが、セシルに遮られる。
「駄目だ。見せてよ…ほら…」
そこは既に赤く潤み、透明で粘着質な水分が蝋燭の灯に反射して輝いている。
「まだ、足りないな…」
「…えっ…」
「もっと、僕に魅せてよ」
脚を開かせたまま、セシルはローザの秘部に指を這わせ、入り口を何度か擦り再び中へと穿った。
先程よりも奥深くを突き、親指で秘部の上に色づく突起を擦ると、彼女の身体がビクビクと跳ねるように悶えた。
「!や…っ、あはっ!やっ…ん」
その喘ぎ声と共に愛液が溢れ、中に入り込む指を伝い、ポタポタと床に落ちる。
わざとらしく音を立て、何度も往復させ嬲る。
蕩けるような彼女の表情を満足げに眺め、時折指を締め付ける胎内に、早く自分の滾る自身を埋め込みたくて、その動きを早くしていく。

こんな彼を見るのは初めてだった。前は初めてだから気遣い、優しく抱いてくれたのだろうか。
蕩けて虚ろな瞳をセシルに向けると、彼も息が上がり、額に汗を滲ませ熱くなっているのが判る。
こんなに自分が求められているなんて、嬉しかった。自分もきっと、同じ気持ちだから。
「あん…っ、ああっ!」
両手を彼の髪の中に入れ、胎を探る彼の指の動きに合わせて背を逸らして喘いだ。

二本目の指を咥えこみさせた所で、空いている手でローザのキャミソールの肩紐をずらし、その豊かな胸を曝け出した。
その丸みを帯びた双丘に手を添え、すくい上げるように揉み、ピンク色に染まる蕾を指先で捏ねると、次第に固く閉ざしていく。
「ん…んっ、セシ、ル…」
胸から与えられる快楽にローザは口元を手で抑え、必至に漏れる声を我慢している。
その腕を強引に掴み外し、固くなる乳首を唇で挟んだ。
「あっ!や、やだっ!ああんっ」
強い刺激に抗い何度も頭を振り、長い髪が首筋に張り付く。

ふと動きを止め、指を秘裂から抜き、彼女の身体を眺める。ぐったりと座り込む彼女の肌は紅く上気し、しっとりと濡れている。金の髪は乱れ汗で額に張り付き、上肢はキャミソールが胸元まではだけ、豊かな胸を露わにしている。下はローブが捲れ秘所からは愛液が零れている。
こんなに乱れた姿は、普段の強気な彼女からは想像できない。喘ぐ声を聴くのは自分だけだ。
セシルの中でジワジワと獣欲が擡げ湧き出してくる。
「ごめん…」
ローザの手を引き身体を起こすと、セシルから背を向けるように、テーブルにうつ伏せに押し付けた。そのままローブを捲り、艶やかで張りのある臀部が露わになる。
「え…セシル…?」
急に体勢を変えられ、戸惑いの声を漏らす。
「ごめん、もう我慢できそうにない」
セシルの額からつっと汗が流れ、頬を伝う。今度は抗えない。幾ら優しくしようとしても、こんな魅惑な姿を見せられたら、めちゃくちゃにしたくなる。
セシルは何度か息を荒く吐くと、汗で張り付いた上半身の服のボタンを外し全開させる。腰のベルトを外し、そして痛みを伴って滾る自身を背後から彼女の秘裂に宛てがう。
びくりとローザの身体が揺れた。
またあの時の痛みがくるのだろうか、そんな思いが胸中に湧く。
「…また君を傷つけてしまうけど…」
何度か秘裂に自身を擦り付け、愛液と馴染ませる。先端を中に入れ、そのまま胎内へと一気に貫いた。
「あぁっ!!い、いたっ…!…」
急激な痛みが全身に鈍く回って、ローザはテーブルに突っ伏して悲鳴にも似た喘ぎ声を出した。長い金髪が卓上で乱れ踊る。
強く締め付け根元まで飲み込む胎内に、セシルもまた眉間に皺を寄せた。
「セ…シル…っ…」
次第に彼を受け入れ緩む頃を見計らって、ゆるりと先端まで引き抜き、再度埋め込む。
「あ…ん…っ」
何度か繰り返すと、彼女の声が甘く溜め息と共に吐き出され、慌てて口元を押さえた。
「いいよ、声、もっと…出して」
「やだ…やっ…だめ…っ」
しかし腰を掴み奥深く突き始めると、我慢できずに熱い吐息を混ぜながら喘ぎ始める。
初めての時は痛みが大きく、ただ彼に身体を委ねたままだった。
でも今度は違う。セシルを求めている。離さないとばかりに中を混ぜ合わせ、締め付ける。
「セ…シル…っあ…ん……っ」
「……っ、凄いね…慣れてきたよ」
こんな時、彼はどんな顔をしているのだろうか。
うつ伏せの状態から、肘をつき上半身を起こし、振り返って顔を見た。
「…セシル…」
彼もまた快楽に任せ、伝う汗を拭いもせずに伏せがちな瞳を自分に向けている。
銀髪が汗で光り、前髪の合間から覗く瞳は艶を出し、それは美しいと形容せずにはいられない。
「セシル…気持ち…いい…?」
「ああ…気持ちいいよ…」
それだけで良かった。
ローザの心が悦びに満たされる。
目を瞑り、再びテーブルに身を預けた。熱い吐息が卓上を僅かに湿らす。
セシルは果てに向かい、自身を煽り律動を早くしていく。
「…ああん!…んあっ!…」
愛液が溢れ、ローザの太腿に伝い落ちる。
もう、何も考えられない。激しく自分の中を掻き混ぜられ、何かが底から湧き上がってくる。
「ローザ…も、いい…?」
「だ、だめ…!あっ、私…もう…っ」
それに任せてしまうと、何かが変わってしまいそうで、必至に流されないようにテーブルにしがみつく。それでも彼の動きに従順で、突かれる度に中を強く締め付ける。
やがて彼の動きが止まり、ローザもまたふるりと身体を震わせ、迫る果てに身を任せた。


「……っ」
「気が付いた?」
ローザの瞼がうっすらと開く。
ぼんやりとしたまま毛布にくるまり、セシルに寄りかかりながら壁に凭れていた。
「…セシル?」
「あの後倒れちゃったんだよ。覚えていない?」
「ううん…」 
全身の気怠さが、先程の情事を思い出させてローザは気恥ずかしくなり毛布を深く被った。
「もう少し寝る?」
「ううん、もう起きなくちゃ。ありがとうセシル」
もぞもぞと動き、横目でちらりとセシルの顔を見た。
「判った。もう少し君の寝顔を見たかったけどね」
「えっ」
ローザの頬が真っ赤に染まる。
「可愛かったよ」
ニコニコとセシルは笑顔を見せている。
「もう!からかわないでよ」
からかわれたと頬を膨らまし、ローザは手を軽く握り締め、彼の胸を叩く仕草をする。その手を掴み、セシルは自分の手を重ねた。
「本当だって!こんな可愛い寝顔を見れるのは僕だけなんだなって」
「そ、そんな」
「これから毎日見られると思うと…」
「だめ!恥ずかしい…」
毛布を再び深く被った。今はただ、セシルの言葉一つ一つがくすぐったくて、嬉しかった。
暫くして毛布から顔を出し、手を彼の胸に置く。耳をあてると強く心臓の鼓動がした。
上半身の服を全開し、見えている素肌は無駄のない筋肉がついている。中性な顔立ちの故よく周囲からは華奢に見られがちだったが、こうして触れていると否が応でも男性として意識してしまう。
この美しく逞しい身体が自分を求めて抱いてきたのだ。幼い頃から見てきた少年は、大人になり、皆を護るために自分を鍛えてきた。
何度傷付き倒れても、目の前の希望に真っ直ぐに進む。そんな彼にずっと惹かれていた。
「どうした?」
「セシル…好き…」
「うん…」
寄りかかり眼を閉じるローザの肩をそっと抱いた。

「さて、行くかな」
暫く微睡んでいた身体を起こし、セシルは思い切り背伸びをした。
「セシル…?」
「これから修羅場だろうなぁ…」
立ち上がり背を向けたセシルの長い髪を、地下の隙間から吹いてきた風が靡かす。
「え…」
「とりあえず、大臣の大目玉を喰らうかな」
「セシル…」
振り向いてこちらを見る彼の表情に、ローザは言葉を失った。
「僕は城に戻るよ」
こんな彼の顔は、あの闘いの中幾度となく見ていた。
それは、何かを決意した表情。

二人だけで迎える初めての朝。
蝋燭の灯はもうすぐ終ろうとしていた。




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Re: NoTitle

またもや誤字修正の時にコメントが…ありがとうございます(≧◇≦)
後一話なので、まったりと読んでやってくださいな。こんな初々しい二人も良いでしょ?(笑)
えっちは初々しさも含め、女性の方も読まれているので、幾分滑らかにしました(笑)男性向けならもっと激しくしたいのですが、文字数が…(笑)

何年か前の投票もセシルが上位だった気が…かなり人気高いですよね。私的にはカインかと思いきや。しかしクラウドには勝てないか…ちっ(笑)

判ります!私も5は泣きました!ガラフの時なんて号泣でしたよ。それに6のシドなんてもう泣きながら友人に電話かけましたもの(笑)
ホント、FFのシナリオライターには羨望の眼差しです。私もいつか感動できる話を作れたらな~って思います。

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Re: NoTitle

このブログのアプリをバージョンアップしたら、コメントの通知がくるようになりました(笑)お返事ありがとうございます!
このサイトは特に隠していないので、ご自由に!という感じで書いているのですが、やはり以前あったのですが、子供と読んでます、なんて感想があったので小心者の私はドキドキなんですよ。
もし、男性向けを書くことがありましたらパスワード式にしますね(笑)その時はハードに読んでください~!ご希望のものを書きますよ♪

FF6のシドは助けられるのを知りませんでした(笑)だから余計に号泣だったんですね。もう、ロックが見つかった時もかなーり泣きましたよ。王家の兄弟とか、彼らホントにカッコイイ!

えっ!そう言って貰えると嬉しいです。あんな古い話なのに…(@@;)
公式の読まれているんですね!私も一応アフターを読もうと購入したのですが、なんか受け付けなくて…うーん、イメージって大事ですね。
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