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ディシディア Supersonic

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『運命の刻』とは。

「俺に聞かれても知らない」
多分、君はそう答えるだろうとは予測していたけどね。

無口な彼は背を向け、その手に握っていたバスターソードを背に収めた。
「だが、今は俺の意思で闘っている。この進む先に迷いはない」
過去に自分を見失ったと言っていた。そして今、彼は彼自身の為に闘う。
「お前も、自分に与えられた試練を乗り越える為に闘っているんだろう?」
振り向き、鋭く僕を見る瞳の奥に、小さく灯る蒼い焔が見えた。
「うん、そうだよ」
僕もその焔に覚えがある。


『誰が、何の目的の為に』
僕は考えていた。
あの何処までも広い草原を歩き、仲間を見つけ出した。過去を共にした戦友がいる。
同じく皆も何故ここにいるのか判らない様子だった。
目の前に現れる敵を倒し進む。
ただ、それだけの日々に、僕は些か疑問も感じていた。
「そんな事を考えるのはお前だけだ。俺は与えられた任務をこなすのみ」
胸に光る獅子のアクセサリーは、彼の憧れと言っていた。
「こんな時に私情を挟むな。今にやられるぞ」
構えた剣は特異な形状をしていて、そういえば、彼は「俺は数少ないガンブレード使いだ」と話していたな。
「へぇ、やっぱアンタって今までもそんな感じで闘ってきたんスか?」
突然、脇から水泡の剣を携えた彼が現れた。
「当たり前だ。闘いに無駄な感情はいらない」
「まあ、確かに。俺も試合中はいくら可愛い女の子が観客席にいても我慢するけどね」
そう言って首に片手を当て、傾げる仕草をする。
彼もまた、肉親との辛い闘いがあった。
明るい性格はそんな彼の過去を隠す為なのだろうか。
「無駄口叩いているヒマがあったら、早く剣を構えろ」
「へいへい」
それでも、彼の明るさに何度も救われたのは確かだ。


「やっと帰れるかと思ったのにな。逆戻りか」
彼は両腕を頭の後ろで組み、遥か遠くを見つめていた。
空への憧れ。今も彼の胸の内にあるのだろうか。
時々彼とは飛空艇の話で盛り上がった。人は翼を持たない、だから空へ憧れる。
彼の夢は実現へと向かっていたのだろうか。
「無闇に呼ばないで欲しいよな」
「…意味がある」
そんな彼の横に立つ彼女は、握っている剣を見つめながら呟いた。
「え?」
「我々がここに集まった事に意味があるだろう?何も無駄な事はない」
彼女もまた、強く意思を明確にしていた。
唯一の肉親が大きな運命に捕らわれ、また自分も深い闇に身を投じていたという。
スラリと伸びた身体は身軽で、先駆けて走る彼女のお陰で、ピンチを何度も切り抜けてきた。
「そっかな」
「だから私は探す。皆が集う、その理由を」
デュアルウェポンと呼ばれる剣を一振りすると、腰の鞘に収め、前を歩き出した。


僕は何処までも広がる闇を見上げた。
この闇が明ける事はあるだろうか。そして光が射す事があるのだろうか。
「希望を無くさない限り、先に進める」
空を見ている僕の横に、ひとりの青年が近寄ってきた。
「…ああ」
「そうこなくっちゃ。元気だしてよ。君らしくない」
彼は幼い頃から好奇心一杯で、よく村長に怒られていたと言っていた。光の戦士として使命を受けたのもまた好奇心からだ。
「あ、いや、大丈夫だ。迷っていただけだ…一瞬」
僕よりも背が低く、まだ幼さを残した表情を見せる。だけど、人一倍気高く、繰り出す技に迷いはない。騎士という言葉は彼の為にあるのではないかと思うよ。
「なるほどね」
そして彼は僕にあどけない笑顔を見せた。
「大丈夫、迷っているの?」
僕達の立つ側に白い肌の少女が寄ってきた。
「ああ、心配かけてごめん」
「人間ってね、同じ仲間が一緒だと強くなれる。何倍も…」
細く華奢な彼女の繰り出す魔導は、僕達戦士が使う魔導とは比べ物にならない。
時にはこの空を覆い尽くす程の幻獣を呼び出す。
「……」
だけど、彼女の瞳は何処か悲しげの色を湛えていた。それは彼女の出生に秘められているのだろう。
「私はまたあなたに会えて嬉しい」
風に髪を靡かせて振り向く彼女は、僕達を見て微笑んだ。
「僕もだ」
「僕も、会えて嬉しいよ」
僕は手を差し出し、オニオンと呼ばれる彼と魔導を秘めた彼女と握手を交わした。


「…風が…」
風に任せ、チョコボと共に旅をしてきた彼は、自然の変化に敏感に感じたらしい。
「どうした?」
赤い剣を握り、背に弓矢やソードを携えた彼は、崖に佇み、風の行方を見ている旅人の彼に声を掛けた。
「あ、いや、なんか風が変な匂いを運んできたんだ」
「えっ?俺、昨日体洗ったばかりだけど」
慌てて自分の着ている服をはたいていた。

「違う」
突然、ミコッテ族と呼ばれる彼女が僕達の目の前に現れた。
彼女もまた、この世界に違和感を感じたのだろう。何か古代語を唱え、周囲に魔法陣が微かに現れた。
「感じる…」
「何だって?」
「闘いの序幕が開ける」

再び、決戦が始まろうとしているのだろうか。
そして、何者が再び僕達を呼び戻した本当の理由は。

「……」
腰に携えた聖剣に手を添える。
聖に身を捧げた筈なのに、時に暗黒に染めなくては闘えないこの身を恨めしく思ったこともあった。だけど、何度辛い闘いを経験しても、振り向けば仲間が励ましてくれたんだ。
「闘うのが辛いのかい?」
聖剣を見つめながら考え込んでいた僕の横を、尾を持つ青年が声を掛けてきた。
「辛くはない、ただ、いつか僕は闇に落ちていくんじゃないかと心配なんだ」
「そんなの賭けだろ。俺達だって皆明日の事なんて誰も判らない。命なんてギャンブルだよな」
「ああ…」
明るく笑う彼は盗賊として過ごしてきたと言っていた。どこで生まれ育ったのか、過去の記憶は持たず、今を生きている。そんなの関係ないだろ?生きるのに理由なんているのかい?なんて僕に言っていた。
「それに、俺達が全員揃えば怖いものナシだろ?無敵になれるさ」
ダガーナイフを片手に持ち、前を進んで行く。
「俺はこの闘いを楽しんでいるけどね」
振り返り、彼はニヤリと笑った。


「行くぞ!光ある限り、私は闘う。今までも、そしてこれからも」
僕達はこの光の戦士の下に集まった。
揺るがない心、そして強靭な肉体。
紺色の鎧は数々の闘いの傷を刻んでいる。
しかし、その紫の瞳は輝きを失っていない。

「迷いはない」
クリスタルに導かれた戦士。

「ああ、行くぞ!」
僕は再び剣を揮う。
光の導きに従い、闘いへと身を投じた。








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だから何だと言われそうな話です。未だゲーセンに行けないので、ファーストステップガイドを読みながら妄想しました。ゲームをすればストーリーが判るのでしょうが、あえて予測だけで。名前は出してませんが、誰がどのセリフを言ったか判るでしょうか?

悩める語り部セシルのお話でした(笑)

あれ?誰か忘れていない?って思いましたか。彼女の気位はユタンガ火山より高く、気性はグスタベルグ山脈よりも荒削りらしいので…(笑)
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Re: NoTitle

キャラクターが判って良かったです(笑)
普通に名前を出してもつまらないかな~なんて思っていたので。

宿命ですね(笑)ホントは第三者からのディシディアで書くつもりだったんですよ。
なのに、彼が出てきて…。

確かに「騎士道」に沿って動いているのがセシルだと思います。辛い事も前向きに考える彼が好きですよ~(^-^)
まだまだ彼について書ききれていない物語があるので、またアップしたら読んでやってくださいね。
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