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「◆DDFF クラウド×ティファ」
LOVE & CHAIN クラウド×ティファ

ディシディア DDFF LOVE & CHAIN 04

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※現代版パロディ。クラウドとティファは同じ会社に勤めている設定です。
※セシル×ローザ、カイン×ライトニングの続編です。

HOLY NIGHTにくちづけを


最近彼女が綺麗になったな、と思った。
メイクも可愛らしくピンク系が目立ってきたし、ルージュも流行りの赤が強調されてきている。
だけど、きっと「誰かと付き合ってる?」なんて聞いても答えてはくれないだろうけど。
「あの店で新作の春ケーキができたんだって!会社帰りに寄っていこうよ。ね、ライト」
「…ああ、判った」
春麗らかな午後、パソコンに文字を打ち込んでいると生暖かい室温と相まって次第に眠くなる。もしかしたらこの数字の羅列が催眠術とか睡眠術とかのフラシーボ効果があるんじゃないかとか、今日残業したくないなとか、目の前の課題の他に余計な事を考えて眠気覚ましを図るが、やはり眠いものは眠い。
だから、横の席で一心にノートパソコンに文字を打ち込んでいるライトニングに声を掛けた。
「やった!あとね、春のコート欲しいんだ。帰りにあの店付き合ってよ」
「ああ」
素っ気ない、いや、素っ気なさすぎだけど、ティファはライトニングが好きだった。たまに性格の相違からか言い争う事もあったけど、それは仕事上の事だけで、プライベートではかなり親密だった。
そんな彼女が最近やたらとスマホのメールを気にするようになった。仕事の合間にちょこっと画面を覗くその姿に、何か女の勘がザワザワと騒ぎ出す。
ひょっとしたら彼氏?!なんて思ってても口に出せない。彼女はすぐ怒るし。それならば、スマホの画面を覗いた時がチャンスとばかりに、ティファはちらちらと目の端でライトニングの行動を確認しつつ、彼女がバッグからスマホを取り出した瞬間、えいっ!と座っていたビジネスチェアのローラーを転がし体を寄せて画面を覗き見た。
「……えっ?」
それはお互いの口から飛び出した。
ライトニングは彼女が突然画面を覗き見たことに驚き、ティファはそのメールの送り主に驚いていた。
「…おいっ!覗くな!」
「…カ…カイン?!」
暫く二人は固まり無言になる。社内の騒々しい音だけが響いていた。

「だから、ごめんってば!」
久し振りにライトニングの仕事上がりが早かったので、予定通り贔屓にしているカフェに直行した。同期のティナと他の階にいるユウナも誘ってみたが、彼女らは他に予定が入っているらしく、今回は見送りとなった。
「人の携帯を覗くのは違反だぞ」
ムッとしながらもザッハトルテをフォークで突っついているから本気では怒ってはいないだろうな、とティファは高をくくっていた。
「だって、ライトって彼氏できても教えてくれないんだから」
「彼氏、誰が」
「カイン…」
「まさか」
まさか、と言っててもメールを交換しているじゃん、と突っ込みたくなったが、盗み見たのは自分なので黙った。
だが、あのカインとは…とティファはモヤモヤとした気分だった。てっきり昔からの知り合いだというフリオニールかと思っていたのに。読みが外れたようだ。
カインとはよく担当が一緒になり何回か共に行動をしたが、何となくいけ好かない。一々言葉がキザだし、言動が皮肉めいてる。人使いも荒い。長い金髪で背も高く、相当モテそうな顔立ちと体格なのだが、ティファにはその良さが判らない。そして、爽やかの象徴とも言える同期のセシルが何故彼と親友なのかも判らない。
「ね、何処まで進んだの。カインとは?」
「だからアイツとは…」
「もう寝ちゃった?」
慌ててライトニングはブラックコーヒーを啜った。こんな所は正直だなぁ、とティファはニヤニヤと笑って言った。
「そっかそっか。それじゃもう恋人同士なんだね」
「だから…」と言ってライトニングは口を噤んだ。そう言えばカインから何の言葉も貰っていないなと振り返ってみた。そして自分も彼に何も言ってないなとも。
そもそも言葉で付き合うとか付き合ってないとか判るものなのか、それは契約みたいなものなのか。人の気持ちに不器用なライトニングには理解ができない。
「彼に何か恋人の証とか貰ったりした?」
黙ったままのライトニングの心情を読み取ったのか、ティファは花のクロスが敷かれたテーブルの上に肘を付いて顎をその上に乗せた。
「いや…」と言いながらライトニングの目線は空になったケーキ皿の上に留まっていた。
「想いを伝えられるのは、言葉だけじゃないよ」
「……」
彼女の言葉が胸に響く。そして目線をティファに合わせた。
「なんてね」
ニコリと微笑むティファを見つめながら、そう言えばあのマンションのカードキーは恋人の証なのか?とライトニングは心の中で思った。

愛を伝えるのは言葉だけではない。それは自分にも言える事だった。ライトニングにああ言ったは良いが、想い人に気持ちをちゃんと伝えられていない。
「…だめだなぁ」
溜め息を一つ。ライトニングと買い物を済ませた後彼女と別れ、ティファは電車から降りたホームで改札口へと向かってゆっくりと歩いた。
恐らくライトニングはこれからカインの下に行くのかな?と思った。さっき別れ際に「カインに宜しく」なんて余計な事を言ったせいで、顔が真っ赤に染まり、小走りに去った彼女を思い返して自然と笑みが漏れた。
後続の電車がホームに到着し、風圧で長い黒髪と白のカーディガンを靡かせた。独特のメトロ構内の匂いが強くなる。今日は湿気も酷い。
「…アイツ、どこにいるのかな」
ブラウンのなめし革ショルダーバッグからスマートフォンを取り出すと、彼にメールをしようと画面を開いた。
基本、こちらからメールを送らないと返事が来ない。それは彼らしいとは思ったので、特に気にしていなかったが、通知の画面を見てティファは驚いた。
「これから行く」
たった一言のメールだったが、ティファは小走りになり、急いで改札口を出た。

クラウドの部署は外回りが多く、時間も不規則でめったに社内で会うことがなかった。ティファにはそれが不満でもあったが、仕事だから仕方がない。同じ会社で働いているという事だけでも良しとしようと自分に言い聞かせていた。
それに、大っぴらには言えないが、一つ楽しみがあった。
「いらっしゃい、クラウド」
クラウドは直帰等で仕事が上がるのが早いと、よくティファの下にやってきた。
「仕事、早く終わったんだね」
それはこじんまりとした小料理屋兼バーだった。
「ああ」
ティファは時々知り合いのバーで手伝いをする事があった。駅から少し離れた場所にある「セブンスヘブン」という名前のバーは、小さな店内だったが、黒を基調とした落ち着きのあるインテリアで占められ、酒の種類も豊富だ。そして何より、いつの間にか看板娘と呼ばれていたティファの作る料理が好評で、その味を求めてやってくるサラリーマンや作業着姿の男達もいた。
「この間ラグナが来たんだよ」
ピルスナーグラスに明るい黄金色のビールを注ぎ、クラウドが座ったカウンターに置く。
「……そうか」
ティファの注いだビールを手に持ち、一口飲むと目線をカウンターに留めた。
「ヤキモチ焼いた?」
「いや」
「本当に?」
ティファはクラウドが好きそうな料理を作ろうと、キッチン奥にある冷蔵庫から材料を取り出した。
「ラグナね、今度の昇進、本決まりになりそうだって。日程合わせて皆でお祝いしよっか」
「ああ」
否定はしていないから嫌ではないんだろうなと読み取って、ティファは野菜を刻み始めた。
口数少ないのはいつもの事だけど、今日のクラウドはいつにも増して大人しい。
何かあった?とか気軽に聞ければ良いのだけれど、それを聞けないのはまだ彼に対して臆病になっているのかなと、小心者の自分に呆れた。

*********

クラウドとは長い付き合いだった。始めの頃はなんて暗い奴なんだ、と印象は良くなかった。
ティファは大学の卒業間近、就職先も決まり暇を持て余していた。それならばと知り合いのバー店長に頼んでバイトを始めた。料理を作るのは小さな頃から好きでまだ趣味範囲だったが、なかなか好評で、いつしか講義が無い日はフルタイムで働くようになっていた。
そんなある日の深夜、常連の男性に酒を作りつつ、カウンターで話し込んでいた時にいきなりクラウドは男の横に座り、「ピルスナー」とだけ注文を言った。
盛り上がっていた最中、突然話を折られた男性はムッとした表情をクラウドに見せたが、至って本人は何も言わず、飄々とした態度で注がれたビールを飲んでいた。
「お客さん、料理は?」
おつまみのナッツを白い小皿に盛り、クラウドの前に差し出す。
「…お前のお任せでいい」
いきなり「お前」呼ばわりされるとは、流石に接客慣れたティファでも驚いた。だけど、この金髪のツンツンした髪型には何か見覚えがあった。
暫くして「あ…」と小さな声を上げて、ティファはスマートフォンで保存していた大学の集合写真を開いた。
「…もしかしてさ、あなた大学の同級生?」
「選択が違うからあまり会っていなかったけどな」
クラウドはティファの作ったほうれん草のバター炒めを食べ始めた。
あちゃー、私としたことが!とティファは心の中でクラウドに謝り反省した。顔を覚えるのが得意だった方なのに、何故彼だけ覚えていないんだろう。
その理由は後に判るのだが、何はともあれその日をきっかけに彼はちょくちょくセブンスヘブンに顔を出すようになった。
「就職先は決まっているの?」
いつもの様にピルスナーを注ぎ、彼の好きな料理を作り差し出す。何度か話を交わしていくうちに彼の好みの酒、料理が判るようになった。内面的な事はあまりさらけ出さない彼だったので、時々何を考えているのか判らなかったけれども。
「…レッドフライ本社だ」
「ええっ!」
驚いて店内に響く程の大音量で叫んでしまった。横に立っていた店長が少ししかめた表情を見せたが、それどころではない。
「私も私も!レッドフライ本社に就職だよ」
「ああ…」
クラウドは特に慌てた風でもなかったので、前に話したかな?と一瞬思ったが、ともあれ共に春から大企業に勤める事となった。セブンスヘブンは店長がどうしても、と頼み込まれたので、定時上がりの時に限定で手伝いという事になった。

彼の事は?とよく大学の友人に聞かれる事があったが、自分でもよく判らなかった。それだけ身近な存在になっていたのだと気が付くのは、ある事件がきっかけだった。

季節が変わり、レッドフライ社での仕事も慣れてきて、同期の友人も出来た。彼女達ならばと、セブンスヘブンにライトニング、ユウナ、ティナを招待をした。初めはバーテンダーを務めるティファをからかったり、彼女の作る料理にティナが感動的になったりと和気あいあいとしていた。すると四人が座っていたボックス席に常連の男性三人が絡んできた。
「ティファちゃんのお友達は皆可愛いねぇ」
妙に馴れ馴れしい態度に短気なライトニングがムッとした表情を見せたが、ここはティファの勤めている店だと気を静めて我慢をしていた。
酒が入りしつこい彼らを窘め、「ごめんね」と何度も影で謝るティファに「気にしないで」とユウナは彼女の背を軽く撫でた。そんな優しさを感じながら、男達に注文された酒を作ろうとマドラーのスティックをグラスに入れると、その手に男の一人が手を重ねてきた。
「?!」
初めはびっくりしてしまったが、ここは冷静に空いている手で男の手を避ける。しかし逆に強く握られた。
「ね、ティファちゃん。今夜空いてる?仕事終わったら他の店で飲み直したいんだけどさ」
「おいっ…!」と向かいに座っていたライトニングが大声で咎めようと席を立った瞬間、背後から肩を叩かれた。
「…お前…」
突然現れた男にライトニングが黙り込んだ。
黒いスーツで纏めた男はティファに絡んでいる男に向かうと、彼女を掴んでいた腕を荒々しく掴んだ。
「…なんだ、テメエは?」
常連の男は元暴走族上がりだったのか、言葉が乱暴だ。しかし腕を掴んだまま、冷ややかな視線を向けると「ここは酒を楽しむ店だ。女を口説く場所じゃない」と一蹴した。その声は感情を伴わない、冷めた声だった。しかし酔って興奮していた男は一発殴ろうと拳を振り上げて視線を合わせると、そのスーツの男の刺すような目にたじろいだ。掴まれている手の力も振り解けず、その場で反抗をしたら即座に殺されそうな雰囲気が漂う。
「チッ、覚えてろよ」と捨てセリフを吐き、二人を伴い店から去った。
「…ああいったチンピラには注意しろよ」
一時はざわめいていた店も店長が謝罪をすると、再び元の賑やかさに戻った。
「怖かったね」
ユウナがホッと胸をなで下ろし、飲みかけていたミモザのカクテルグラスを手に持った。
「あんなのに絡まれるなんてティファも大変ね」
ティナは先程の騒ぎで持っていたグラスを傾けてしまったらしく、テーブルの上を貰ったタオルで拭いていた。
「ティファ」
ライトニングの声でティファは我に返る。
「良いのか?行かなくて」
彼女の指差した方向には、無言で外に出ようと扉に手を掛けたクラウドがいた。

「クラウド!」
彼はいつものように会社帰りにビールを飲みに来ただけかもしれない。だけどそれだけじゃないとティファの頭の中で別の声が聞こえてきた。
「待ってよ!ねぇ」
何度か声を掛けると、クラウドはその場で止まった。
「偶然じゃ…ないでしょ?」
初めてセブンスヘブンで会った時、ティファにつきまとっていた男がいた。あの時本当は、クラウドに声を掛けてもらって内心ホッとしていた。
そして今回の事、それ以上に気になっていた事があった。
「私と同じ会社に来たのは…」
これ以上は言えなかった。確かめたかったけど、ティファは俯いてしまった。
変な事を言ってしまって気を悪くしてしまうのではないかとか、もうお店に来なくなってしまうのかな、とか胸中で不安が混ざり、言葉が先に進まない。
「…俺は」
止まっていたクラウドが近付いてくる。
ティファの目の前に立った瞬間、彼の付けている青々としたブルガリの香りがした。側にいると嗅ぎ慣れてしまって判らなくなる香水の香りも、離れるとこんなに香る。
「俺は自信がなかったんだ」
「え?」
何を言うのか?とティファは顔を上げてクラウドを見た。
黒のスーツに映える短めの金髪、青く澄んだ目の色はカインやスコールとはまた違った不思議な光を湛えていた。
「ティファが気になっていたんだ。ずっと前から」
「そんな…」
初めて聞いた彼からの告白。こんなにも優しく自分を見つめていたなんて気が付かなかった。
二人が立っていた裏道は薄暗く、余計に彼の瞳の色が目立ち、ティファは吸い込まれるようにジッと見つめ続けた。
「…あまり見るな。恥ずかしい」
「恥ずかしがらないでよ」
思わず彼の両手を握る。びくりと彼の肩が揺れた気がした。
「ごめんね、私、クラウドが前から私の事を見ててくれたのに気が付かなかった。ううん、本当は顔も覚えてなくて…」
恥ずかしくなって、ティファはクラウドから目線を逸らし顔を俯かせた。
「いい、仕方ない」
それはどうしてなのか、まだティファには言えなかった。
「これから、覚えててくれ。ずっと」
「うん」
「俺は…ティファを見ているから」
「うん…」
握る彼の手が大きくて温かい。急に男を意識してしまいティファの頬が赤らんでいた。
「好き」と気が付くのはいつも突然なんだな、と思った。恋は言葉だけじゃないと、その時にやっと気が付いた。
「私もね、もっとクラウドの事知りたいから」
「ん?」
「教えてくれる?あなたの事、好きなものとか、嫌いなものとか…全部」
「ああ、判った」
お互いに指を絡めて顔を合わせると何かおかしくなり、クスクスと笑い合った。
いつの間にかこんなに距離が縮まっていたなんて、二人とも知らなかった。

ふとクラウドの瞳のまばたきを見ていると、彼の睫が長いことに気が付く。伏せた瞳が女の子みたいに色っぽい。
「ね…クラウド」
「なんだ?」
「クラウドって女の子に間違えられない?」
「は?」
突然言い出したティファの言葉に驚いて、目が大きくなった。
「ほら。ね、今度女の子の格好してみようよ!あのさ、今度の忘年会の余興考えていたんだ」
そう言えば年末だったと、クラウドの脳裏に新人の頃の惨事が浮かんできた。あの時の宴会も新人達で女装したんだ、と。提案したのは先輩のラグナだった。後に自分が一番似合っていて、上司に好評だったと聞かされても嬉しくも何ともなかった。
「…しない!」
「ね、しようよ!」
「断る」
暗い裏道で押し問答をしていたら、何事かと人がやってくるかもしれない。
不毛なやりとりに頭が痛くなってきた。
「ティファ!」
絡めていた手を解き、彼女の手首を掴んだ。
「!」
ティファの目が見開かれる。
「…クラウ…ド」
唇に彼の薄い唇が重なっている。
両手を離されたと思ったら、今度は自分の髪に手を差し入れられて、耳の後ろに指が触れている。そしてゆっくりと彼女の長い黒髪を梳きだした。
「…嫌、か?」
「ううん、嬉しい」
唇を離した時に彼の温かい吐息が頬にかかった。
その体温をもう一度確かめたくて、今度はティファの方からクラウドの首に両腕を絡めて、唇を奪った。

*********

「…今年こそはやりたいなぁ」
「何がだ」
ティファの作ったピラフを食べながらクラウドは尋ねる。
「クラウドの女装…」
「却下」
ティファが言い終わる前に遮られた。
「だってさ、新人の時の忘年会の余興は私達舞台裏にいたから見られなかったんだよ」
そんなの知るか、とクラウドは抗議の目を向けた。あんな姿もしたくないし、スコールやバッツ、ウォーリア達の女姿なんて二度と見たくない。
「セシルとか似合いそう」と想像して遠い目をしているティファに溜め息を一つ吐く。
「御馳走様」
クラウドは空になった皿を片付けると、残っていたビールを飲み干し、カウンターから立ち上がる。横に置いていたスーツのジャケットを羽織った。
「あ、クラウド」
黒のビジネスバッグを脇に抱えると、ティファの声に振り返る。
「今日…どうしたの?暗いよ」
「いつもの事だが」
流石に勘が良いな、とクラウドは微笑した。本当はある重要な話を彼女に伝えにきた。だけどまだ言うべきなのかどうか、自分の中で決心がつかずに迷っている。
「いつもの事?そんな事ないと思うけどな。私の勘違いじゃないよね」
「いや…」
ティファの問いにクラウドは瞳を閉じた。
「もう、帰る?」
こんな時の彼女は不安げになっている。きっと俺に気を使ってあれこれ頭の中で考えて、結局何も言えないんだろうな、とクラウドは心の中で思っていた。
「ティファ」
その声に彼女の表情が変化した。
「お前の家に行っていいか?」
だから、一人きりにはしたくなかったし、自分もそんな事を考えながら眠るのは嫌だった。
「…うん!」
頷いてクラウドに笑顔を見せる。ティファは店長に挨拶を済ますと、急いで身支度を整える。
「おまたせ」
そして扉前で待つクラウドの腕に自分の腕を絡めた。







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作中のクラウドの付けている香水は公式で発売されたクラウドの香水の香りを参考に。実際に持っていないのですが、BVLGARIに似ていると言われていたので、勝手に想像してしまいした。
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Re: NoTitle

コメントありがとうございます~。ホントはティファはバーで働いているという設定にしようかと思ったのですが、それだとライトニングとの接点がなくなるので、あえなくバイトに。それでも企業は副職を禁じているところも多いので、手伝いにしました。
彼女らバスト大きいですよね(笑)スーツ姿だと余計に目立ちそう(笑)
ゲーム内の二人のお話は他のサイトの方が書かれていらっしゃると思うので、また違った方向でクラウド×ティファを書いてみましたが、気に入っていただけて嬉しいです(^.^)

競馬好きですよ~。ディープインパクト時代から(笑)
週末は家族揃って競馬場に行ってそこで小説のネタ考えてます。

指輪は大のお気に入りです!指輪の内側を見せる為に写真をとったら指が写って…恥ずかしい(笑)
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