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 ←FF4 KEEP THE FAITH 5 →FF4 yesterday once more 前編
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「◆FF4 前世代の物語」
KEEP THE FAITH(中編)

FF4 KEEP THE FAITH 6

 ←FF4 KEEP THE FAITH 5 →FF4 yesterday once more 前編
遥か遠くから、声が聞こえていた。
一体どこからか、暗闇の中では判らない。
昔から、知っている声、懐かしい、というのだろうか…?
『また会えましたね』
若い男の声、段々と声は近くなる。
『私はあなたを待っていましたよ、ずっとね』
そして耳元で囁かれるほど近くに感じた。

──俺を待っていた?

『あなたが私を忘れても、覚えていますよ』

──君は…?

『ずっと探していたんです。ずっと、ずっと前から…あなたが普段、何気ない生活をしている間、私は永遠と探していました…そう、もう随分と時間がたちましたけどね』

──俺は君を知らない…

『そうでしょうね、あなたは私を知らないでしょう、ついこの間初めて会ったのですから』

──この間…?

『あなたはきっと、こう思ったでしょう』

──……?

『この声に違和感がある』
 
Final fantasy IV another story KEEP THE FAITH
story・6 I Want You



がばっとリンクスは飛び上がるように起き上がった。全身びっしょりと汗をかき、一瞬、目の前が真っ暗になるような感覚に襲われる。
「いって…!」
昨夜、飲み過ぎたのか、キリキリと締め付けられるような痛みが頭に走った。
暫く頭を抱え痛みが落ち着いた頃に、そろそろと部屋のあたりを見渡す。ベッドの脇には酒の瓶が転がり、こぼれた酒が絨毯を湿らせていた。
慌てて倒れた瓶を起こし、そして昼間だというのに薄暗い部屋の中で息を一つ吐いた。

──何故だろうか?

昨夜は急に酒が飲みたくなった。
数週間前、バロン近郊の街が破壊され、跡形もなくなった地面を思い出すと、酔いたい…というよりも、忘れたいという気持ちになる。

──あの街は無くなった。

バロン城近辺の百何人程度の小さな街だったが賑わいがあり、人々も華やかだった。自分も何度か足を運んだことがある。
街の左側にある角の果物屋のお婆さんには幾度かお世話になり、悩みも聞いてくれた。防具屋のオヤジさんは何度か酒屋で飲み比べもした。
だが、もういない。
もしかして、皆無事に逃げているのかもしれない。
それなら、自分はどんなに救われるか。
自分の所為だけではないとは判っている。
敵がどんな相手なのか、皆目検討がつかない。
おそらく、あそこまで街を破壊するほどの力をもっているのは、魔物以外なにものでもない。もし竜騎士隊が敵と遭遇したとしても、敵う相手かどうかも判らない…。一歩間違えれば、自分達もあの残骸の中に混じっているのかもしれなかった。
少し、身震いがする。
しかし、街の人々を助けられなかった自分を悔やんでも悔やみきれない。自分はバロンの人々を守るためにいるのではないのか?たとえ、相手がどんなに敵わない相手でも、俺達は闘わなくてはいけない。

──暗黒騎士なら…そんな躊躇すらしないのだろうか…?


「あら?リンクスさんじゃない?」
夕方になり、二日酔いも大分おさまったので、外に出ることにした。
そして何気なく、ふらっと立ち寄ったバロン中央市場の噴水に座っていると、側で聞きなれた声がしてきた。
ふと、その声のする方向へと目をやる。
「……エフィ…」
「久しぶりね…リンクスさん」
エルフィアの長く細い金髪が風に吹かれ、夕暮れの赤い空に舞う。そして、微かに香る洗い立ての髪の匂い。
「この間は…大変だったわね…噂で聞いたわ」
「君は…どうして、会いたいと思うときに偶然に現れるんだい?」
嬉しそうにリンクスは笑った。
「ふふ、何でかしらね?」
買い物の荷物を抱え、エルフィアは静かに微笑む、そして空を見上げると、夕焼けに染まる赤い雲が静かに流れていた。
「…今日はお休み?」
暫く空を見上げたまま、ふとエルフィアは言った。
「あ…ああ、今日明日は休みだ。交代制をとっているから、久々に休暇がとれたんだ」
「そう…」
それから、いたたまれずに黙ってしまった。
エルフィアの横顔が夕日に映える。
整った目鼻立ち、そして白い肌。淡いピンクの形の綺麗な唇。
リンクスは、ずっと黙っている彼女を憂いの眼差しで見つめていた。

──こんな気分は初めてだった。

「ね、リンクスさん」
ふと、名を呼ばれて慌てて我に返る。
「竜騎士隊の人って優しいわね、私この間お世話になっちゃった」
「え?誰に」
「ううん…名前は分らないけど、お世話になったの。市場のお店で男の人に絡まれて…その時に竜騎士隊の制服の方に助けてもらって、でも、名前は教えてくれなかったわ」
「へえ…誰だろ?」
リンクスの頭に隊員の顔を次々と浮かべる。
「親切に散らかったお店の片付けも手伝ってもらったわ。今の王家の兵士さんって評判が悪いのに…皆、冷たくて…でも、竜騎士隊の人は優しいわ」
「うん…」
自分の事のように照れてしまう。それは誰よりも竜騎士隊を誇りに思っているからだった。
「きっと、隊長が優しい人なんだね、って周りの人が言ってたわ…私もそう思う」
「……」
エルフィアは少し間を置いて、息を吸う。
「リンクスさんは優しい人だわ」
それから顔を真っ赤にして横を向いてしまった。
「エフィ…ありがとう…」
「リンクスさん…」
「ん…なんだい?」
暫くして、横顔を見せていたエルフィアは、ふとこちらを振り向いて、名を呼んだ。まだ頬が赤い。
「どうした?エフィ」
「今日…明日休みなんでしょ…」
「ああ…」
リンクスは頬の染まったエルフィアを不思議そうに覗いている。
「あの…」
そして…意を決したようにエルフィアは口を開いた。
「だったら…私の家に来ない?…しばらく両親が外出中でいないの…」

──生ぬるい風が辺りを吹き付けていた。
数時間もすれば、雨が降るだろう。
二人は黙ったままだった。長く、細い道を歩く。
数週間前の楽しげに家に行った頃とは大違いに無口になっていた。
どうしてだろう…?
言葉がでない。
「両親…遠くの市場で買出しに行っているの。だから、散らかっているけど、ごめんね」
そう言って家のドアを空けるとリンクスを中に促す。真夜中に訪れた時に気が付かなかったが、部屋の中に入ると、家族の匂いがしていた。
「大丈夫よ、ピュアも両親と一緒に出かけているから今はいないわ」
「あ、ああ」
ダイニングにある椅子に腰掛け、リンクスは苦笑いをする。エルフィアは台所から冷たい飲み物を持ってきた。差し出されたコップをエルフィアから受け取ると、そのまま一気に飲み干す。
そして、また沈黙が広がった。
「静かね…」
エルフィアは両手でコップを持ち、ふと言葉に出す。
「ご、ごめん…俺こんな時なんて言ったらいいか分らないんだ…初めてだし」
「そうなの?女の人と過ごしたことないの?」
意外、というような顔をしてエルフィアはリンクスに尋ねる。
「ああ、初めてだね。俺の親友のネイトは数々の恋愛を楽しんでいるようだが、俺はまだないんだ…昔、祖父に言われた言葉が俺の人生を決定したようなものでね…今も信じているんだ」
「言葉?」
「うん…恥ずかしいけどな、俺は信じているんだ」
そして、エルフィアの瞳をみつめる。
「いつか運命の女性が俺が来るのを待っているだろう…ってね」
頬が熱くなるような気がした。
実際、自分を見つめているリンクスには判ってしまっているのだろうが、それでも、エルフィアは隠したかった。
「エフィ?」
両手で頬を抑え、必死に隠しているエルフィアに声をかける。
「……」
「ごめん!俺って変な男だよな!!こんな祖父が言った昔の言葉を信じてて…」
「ううん!そんな事ないよ、私…男の人がそんな素敵な言葉を信じているなんて、驚いてしまって…」
抑えた両手をコップに移し、飲み物を口に含む。
「ははは…今時そんなヤツはいねえ、恋愛なんて経験したもの勝ちだ!ってよくネイトに言われるんだけどな。小さい頃にじいちゃんに言われてからずっと気になって、今まで来てしまったんだ。いつの間にかこんな歳になって…」
「リンクス…」
言った言葉に照れ笑いをしているリンクスに、ふと尋ねたかった。
「ん?なんだい?」
「リンクスさんは…今まで運命と思った人はいたの?」
急にリンクスは真面目な表情をした。
もしかして聞いてはいけない事だったのだろうか…?
そんな事が脳裏に浮かび、それからエルフィアは黙ってしまった。
「……今まで会ったことはなかったんだ」
「……」

リンクスは少し目線を下に落とし、そして再び黙って答えを待っているエルフィアに移した。
口元には笑みを含んで。
「だけど…今はいる。会った瞬間から運命の女性だと感じた人が…」
「え…?」
「そ…それは…き…き……」
言葉が続く前にリンクスの言葉が詰まる。
顔を真っ赤にして、目線が合わせられなくて、つい、横を向いてしまった。額から汗も滲んでくる。
「ご、ごめん!本当に!!」
やはり、女性と話すのは苦手だった。
こんな言葉をいってしまって、エルフィアは今どんな表情をしているのだろう?気になっているが、目を合わせられない。
暫く視線をそらしているリンクスの心は不安に満ちていた。
「リンクス…さん」
そっと耳元で声がした。さっきよりも、もっと近くに。そして、柔らかい香水の香りも側に寄って来た感じがする。
「……」
背中から暖かい体温のぬくもり。
「エ…エフィ…」
両手を広げ、エルフィアはリンクスを背中から抱きしめた。
「リンクスさん…あなたの運命の女性って…」
「……そうだよ…」
広いリンクスの背中。細いエルフィアの腕では廻しきれない。そのまま胸で止まっているエルフィアの手をリンクスが上から重ねる。
もう、隠し切れない。
「…待ってたんだ。運命の女性。それは…君なんだ」
リンクスは振り返り、立ち上がって、微笑むエルフィアを胸に抱きしめた。
熱い温もり、そして早い鼓動…二人は聞こえあうくらい側にいた。
「リンクスさん…私……私もよ…待っていたわ。運命の男性…あなただったのね」
囁くように小さな声をあげる。
そして。
少し、背伸びをして。照れくさそうに、初めての口付けを交わした。


 



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