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「◆FF4 セシルの物語」
yesterday once more

FF4 yesterday once more 前編

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「あ~あ。もうこんな時間だぜ!親父。そろそろ帰んないと母さんに怒られる!」
夜空に瞬く星と月光が綺麗に降り注ぐ時間だった。

KEEP THE FAITH
yesterday once more 前編



「ちょっと待てよ…ほら、こんな所に…」
「またかよ…いい加減にしないと…」
「いいから、覗いてみろよ」
「ん…?」
河川敷の上から見える河のほとりに何やら蠢くものが見える。
音を立てないようにゆっくりと草群の中にしゃがみ、二人はそっと様子を伺った。
「親父…」
「ああ。これがまさしくチョコボの雛さ。迷い込んだ親鳥が腹んでいたんだろうな。人間の生活圏の中で産み落とすとは…滅多に見れるものじゃないぜ」
生まれた雛の横で、親鳥は嬉しそうに子を舐めている。
その横で雄と見られるもう一匹のチョコボは、そんな親子をじっとみつめていた。
この世の全ての幸せをみるかの様に、慈しむ様に。生まれたての雛は、全世界の光を浴びているように輝いていた。
「なぁ…親父…」
「ん?」
ふと、子供は視線を雛に向けながら呟いた。
「俺が生まれた時も、あんなに幸せだった?」
親は待ち望んでいた子供が産まれた時。どんな想いがするのだろう?
「なーに言っているんだか?当たり前だろ。俺が親父になる瞬間なんだからな。ホント、ドキドキで胸がはち切れそうだったよ!ああ。これで人生を分かち合える仲間に出会えたってな!」
「ホント?」
「ああ!これからもよろしくな!カイン・ハイウィンドって言ってやったさ」


「遅いじゃないの~!!一体何処行ってたのよ!!」
「ごめんなさい…」
家のドアを開けたとたん、飛んできた言葉はこれだった。二人はシュンとしながら声を揃えて謝った。
「夕飯前には帰ってきてね、って言ったじゃないのよ。リンクス!あなたがついていながら…」
「悪かったよ、エルフィア。あんまり夜空が綺麗だったからさ、つい足取りが遅くなって」
食卓にのぼっているスープはすっかり冷めてしまっていた。どうやら彼らの帰りに合わせて家族の料理長はとびっきりの料理を作っていたらしい。
「もう…いいわよ。」
少々涙声になっていた。親父と息子は慌てて母親の側に駆け寄る。
「ごめんってば、母さん。帰りにチョコボの親が雛を育てているのを見つけてさ、あんまり幸せそうだったから、眺めていたら、時間が過ぎているのを忘れてしまったんだ」
「チョコボが…?」
「ああ。とても幸せそうだった。まるで俺達みたいにさ。な、親父」
横にいる父に話を振った。
「そうさ。俺らと同じ家族を築き上げていたんだ。あのチョコボ達は」
「リンクス…」
「それに、今日は俺達の結婚12周年だったな…忘れてないぜ」
「俺達買い物ついでに、母さんにプレゼント買ってきたんだ」
「あ…」
リンクスはポケットからそっと取り出した小さな箱をエルフィアに渡した。
「結婚おめでとう。母さん」
「それ、ちょっと意味が違うぞ!カイン。俺らはもう結婚しているんだからな」
「じゃあ、何ていうのさ。親父」
ちょっと拗ねた声でカインは父に尋ねた。
「こういう時は、そうだな『幸せ12周年記念おめでとうございます!リンクスお父様、エルフィア母さん。これからも僕を養ってください』ってな」
「なんだよ…それ。なんで親父が『様』なんだよ」
「親父は一家の大黒柱なんだから、たまには敬えよ~」
「いずれ俺が養ってやるよ」
「まだガキじゃないか。どうやって俺達を養うんだ?言ってみろ」
横で二人のやり取りをみていて、エルフィアがクスクスと笑っていた。
「ねえ、開けてもいい?」
「ああ、どうぞ」
小さな箱にはピンクの包み紙で包まれ、赤いリボンが飾られていた。そっとリボンを解き、箱の中を取り出すと、そこには銀色に輝くリングがあった。
中央に赤い宝石、ガーネットが小さく散りばめられ、大人しく、そして少し可愛らしくも見える。
「この指輪…」
「ああ、今日カインに聞いたんだ。お前が前々から欲しがっていたんだってな。宝飾店の前を歩く度に立ち止まっていたそうじゃないか」
「……」
「母さん、欲しいものはちゃんと言ってくれなきゃ。この鈍い親父は判らないんだからさ」
「鈍いって…」
横に立つ息子に目を合わせる。
「これからは遠慮するなよ。いつも母さんには頑張ってもらっているんだからな。これくらいしか俺らはできないけれど…」
しばらく指輪を見ていたエルフィアの瞳から大粒の涙が溢れてきた。そして両手で二人を抱き寄せた。
女の小さな腕は大の男と小さな子供には回りきらないけど、感謝の気持ちで包み込まれていた。
「ありがとう…ありがとう、リンクス、カイン…私幸せで胸がはち切れそう!」
「俺が生まれた時もそんな気持ちだった?」
頬に熱い口づけを受けながら、カインはエルフィアに訪ねた。
「当たり前よ!あなたが生まれた時はドキドキで胸がはち切れそうだったわ。ああ、これで私達、本当の家族になれるのね。これからもよろしくね、カイン・ハイウィンドって言ったのよ」


「なぁ…」
「なんだい?カイン」
ふと、秋の遠い空を見上げながら、横にいる少年に訪ねた。
「お前は…胸がはち切れるほどの想いをしたことがあるか?」
「なんだい?藪から棒に…」
横にいる少年は数年前に突然カインの目の前に現れた。どこかの戦場で孤児になり、バロンの街まで流れてきたらしい。そして一人の兵士によって王の前に連れられ、哀れに思った王は後継者がいなかったため、そのままその子供を息子として育てることにした。今ではすっかり、城の中に馴染んでいた。
カインはバロンの近衛兵でもあり、竜騎士隊隊長でもあった父リンクス・ハイウィンドのお陰で自由に城の中に行き来ができ、この少年と仲良くなった。
今日も剣術の訓練の合間をぬって、広大な庭でお互いに仲良く遊んでいた。
「どうしたんだい?何かあったのか?」
昨日あった出来事を話そうと思ったが、孤児だったこの少年に酷だと思い、一瞬言葉を変えた。
「ううん…ふと思っただけなんだ。セシル…お前滅多に感情を見せないからな」
「そうかい?」
「ああ。お前の怒っている顔なんて、見たことないしな」
「カインは…いつも怒っているよね」
ふふ、と小さくセシルは笑った。
「当たり前だ!ローザが上級生に襲われた時もな…なんでお前はあんなに冷静にできるんだって、呆れてしまったんだからな!俺だったら1発…いや10発は殴ってやったさ」
夕暮れの学校の帰り道で起こった事件。セシルの体内で眠る、負の力の恐ろしさも判った。
「怒りは我慢するなよ。また血管切れて血だらけになるよりはマシだからな!」
「ああ…そうだね」
二人は目を合わすと笑い合った。

「今日ね、ローゼマリーとネイトが訪ねてきたのよ」
その日の夕方、任務から帰ってきたリンクスはひと風呂あびて食卓にどかりと座わった。その姿を見ながらエルフィアが楽しそうに言う。
「へー。珍しいなぁ。今日はネイトは非番だからな、どこかに親子水入らずで遊びに行っていると思っていたんだが…」
「ローザは今日はいなかったわよ。陛下のご子息…えっと」
「セシルだろ?最近よくカインとつるんでいるよな」
「そう、ローザはセシルと遊んでいると言っていたわ」
「あの二人も仲が良いよなぁ。セシルの性格が穏やかだから面倒見が良いのかもしれんが」
「よく知っているのね」
「まあな、城にいると色々判るぜ」
ネイトはエルフィアの差し出されたビールを受け取ると、空のコップに勢いよく注いだ。それを一気に飲み干す。
「いやー!風呂の後のビールは最高だな!」
再び空になったコップをテーブルに置き、再びビール瓶から残りの液体を注ごうと手を添えると、
「親父!俺にも、飲ませてくれよ!」
リンクスの横からひょっこりとカインが現れて、別の空コップを差し出した。
「おまっ…まだ風呂に入ってろと言っただろう!」
「あんなに風呂に浸かってたら逆上せるどころか、体がふやけてしまうぜ!親父だけずりぃよ!」
リンクスの横にある椅子に腰掛けると再び空のコップでせがんだ。
「…まだ子供だろう?」
瓶に残ったビールをカインのコップに少しだけ注ぐ。冷たい泡と共に小麦色の液体は勢いよく音をたてる。
「子供って…いつになったら俺は大人になれるんだ?」
エルフィアはそんな二人のやりとりを見て、クスクスと微笑むと台所からミシディア産地の野菜炒めをテーブルに置いた。
「ん?そんなに早く大人になりたいのか?カイン君」
「当たり前だ。俺は早く大人になって、親父と竜に乗って戦いたい」
グッと拳を握りしめた。
「お前が竜に?俺と?」
リンクスはちょっと意外そうな顔をしながら、フォークで野菜炒めを口に運ぶ。
「てっきり竜騎士隊は嫌なのかと思ったよ。今流行りの暗黒騎士とか…」
「俺は親父を越える竜騎士になるんだぜ」
ニヤリとした笑顔と自信たっぷりの口調に、一瞬驚きを見せたが、やがて息子と同じような笑みをすると、手をカインの頭の上に置いて、ぐしゃっと掻き回した。
「…ったく、この減らず口は誰に似たんだろうな~。俺より槍使いの凄い奴はこの世にいないぜ!やるんだったら、さっさと鍛えて越してみろってんだ」
「親父!頭洗ってきたばっかなんだからな!汚くするな!」
「はは…嬉しいぜ。エルフィアビールもう一本くれ」
「はいはい。まるでシドみたいなんだからリンクス」
台所から冷やしていたビールを一本手渡すと、再び勢いよくコップに注ぐ。
「俺はあんな頑固親爺じゃないぜ!ったく、今日も飛空艇の手伝いをさせられてさ、体がアチコチ痛いんだから…」
「親父…飛空艇って、本当に完成するのか?」
「みたいだな。大分形ができてきたから、大空を飛べる日も早々遠くないだろう」
人間が自由に空を飛べる日がくる──シドに期待を寄せるバロンの民達も多く、国家も完成を急がしていた。
その為、不眠不休でシド達研究者は働く日々が続き、不憫に思ったリンクス率いる竜騎士隊も度々手伝いをしている。
「もし飛空艇が完成したら…俺達竜騎士隊は仕事が炙れちゃうかもなぁ…」
ポツリとリンクスが漏らした。
横で息子はピラフを頬張っている。
「大丈夫だって、心配するな親父。俺が竜騎士隊を復興させてやるって」
「…まだ竜騎士隊は解散していないぞカイン」
「親父はそういうとこだらしねぇからな。すぐにそうなっちゃうかもしれないぜ」
「あーん?どの口が言うんだ?」
静かな夜に笑い声が絶えず聞こえていた。

俺には守るものがあるから。強く生き抜いていきたい…そう、願っていた──







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Re: NoTitle

お久しぶりです!暫くバタバタとしていたのですが、ふと更新していなかったお話があったので出してみました。読んでくださってありがとうございます(^o^)
相変わらずセシル大好きなので(笑)そこだけ丁寧に書いてますね。
しかし!アドバンス版のFF4はクリアしたのにその部分がすっかり記憶から抜けてしまってました…そういえば!と思い出したのですが。どうも後付けの設定に慣れなくて(^^;)

FF15楽しみですね~。公式で色々と発表されているのでワクワクな毎日です。でもちょうどその当たりに慌ただしくなりそうなので残念ですが、少し遅くに参戦したいと思ってます。是非感想教えてくださいね!
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